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【写真で解説】ドロバチの危険性と巣を安全に駆除する方法

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2025.10.17更新
ハチ退治の専門家が丁寧に教えます!
ドロバチ

ドロバチはおとなしく、危険性の低いハチです。
ドロバチは単独で行動するハチで、スズメバチのように集団では行動しません。
また、巣に近づくと攻撃する、ということもありません。
温厚な性格で、積極的に人を刺すこともないでしょう。
害はほとんどないので、巣を見つけても、嫌悪感がなければ放っておいても大丈夫です。 いずれ泥の巣に穴が空くと、中の幼虫も出ていきます。

ただし、ドロバチの種類によっては、木の筒の中に仕切りをつくり、多くの幼虫を育てる種類も存在します。 また、泥状の巣を複数つくり、中にシャクガやメイガ、キチョウなどのアオムシ(蛾や蝶の幼虫)を入れて子育てをする種類も存在します。
このような巣をご自宅で見かけた時、衛生的にイヤだ、早く撤去したいという方もいるでしょう。
ドロバチは、スズメバチやアシナガバチほど毒性が強くはないものの、毒針も持っているため、駆除の際には刺されないよう注意が必要です。

この記事では、ドロバチの特徴と巣づくり、巣の除去(駆除)方法、費用相場と駆除事例について解説します。

自宅にドロバチの巣が作られて嫌だ……という方は、みんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談ください。
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「今日中にドロバチの巣を駆除してほしい」という方はお電話ください!

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【写真で比較】ドロバチとは?その生態とアシナガバチ・スズメバチとの違い

まずは、危険なハチとドロバチの違いをお伝えします。
丸い巣を作るスズメバチと、シャワーヘッド型の巣をつくるアシナガバチは、攻撃性・毒性が強いため、不用意に近づかいて刺されないよう注意が必要です。

スズメバチ・アシナガバチ・ドロバチの違い

ドロバチは、細長いくびれがあり、全体的にほっそりとしたシルエットをしています。
基本的には1匹で行動し、泥状の巣の中には、幼虫が1匹しかいません(竹筒の中の巣や、泥の筒が複数連なるタイプの巣は違います)。
一方でスズメバチやアシナガバチは、働き蜂の集団で活動し、1つの巣の中でたくさんの幼虫を育てます。 なので、7月から9月にかけて、巣の直径も大きくなります。

もしもご自宅の蜂の巣が、「スズメバチ、アシナガバチかもしれない」と思ったら、次のコラムで紹介する方法で適切に対処する必要があります。

スズメバチの対処法はこちら
アシナガバチの対処法はこちら

ドロバチの主な種類(トックリバチ、オオフタオビドロバチなど)

ドロバチは「ドロバチ亜科」のハチの総称です。
ドロバチの中にも、いくつかの種類があります。代表的なドロバチを紹介します。

種類 見分けるポイント
ドロバチ
オオフタオビドロバチ オオフタオビドロバチ
・体長:16から18mm
・見た目:体は黒で、頭部、胸部の上部分、小楯板(くびれ付近)、腹部背面に鮮やかな黄色の斑紋がある。
竹筒などの空洞に巣をつくる。
・先島諸島の亜種はフカイドロバチに似ている。
フカイドロバチ フカイドロバチ
・体長:13から20mm
・見た目:体は黒で黄褐色の斑紋
泥でできた丸い巣、既存の竹筒の中に巣をつくるほか、他の蜂の巣を乗っ取ることもある。
エントツドロバチ エントツドロバチ
・体長:16から18mm・見た目:体は黒で、腹部背面に濃い黄色の2本線・泥を筒状にした巣をつくる。既存の空洞を巣にする場合もある。煙突状の出入り口を下に向ける。
サイジョウハムシドロバチ サイジョウハムシドロバチ
・体長:6から8mm
・見た目:体は黒色で黄色の帯がある。
・ノミゾウムシの幼虫を狩り、木材や壁の中の空洞に巣をつくる。 ・よく似た蜂に、ミツテンハムシドロバチがいる。
日本でよく見かける、毒を持つ蜂
スズメバチ (毒性:強) オオスズメバチ
体長2.5cm以上明らかに大きい。全体的にオレンジ色や黄色みが強い。とても危険なので近づかないでください。画像はオオスズメバチ、脚が黄色ければキイロスズメバチ。
アシナガバチ(毒性:やや強) キアシナガバチ
体つきが細長くスマート。くびれがある。飛ぶときに後ろ脚をだらりと垂らす。スズメバチほどではないものの毒針で刺される危険あり。画像はキアシナガバチ。
ミツバチ
(毒性:中)
ミツバチ
ずんぐりと丸っこく、全体が黄褐色のふわふわの毛で覆われている。花の蜜を集めていることが多い。秋冬にかけて働き蜂の数が増えること、巣の蜜だれに注意。

ドロバチにはこの他にも数多くの種類が存在し、仲間にトックリバチスズバチが存在します。
 

オオフタオビドロバチ、エントツドロバチ、ミカドトックリバチ


基本的には体の色とくびれ、巣の場所と素材で見分けられるものの、稀に「ドロバチだと思ったら、黄色と黒色のスズメバチ・アシナガバチだった」というケースもあるため注意が必要です。

ドロバチの巣

ドロバチの巣は、壁や木の表面に泥を固めたような形をしています。
ときには、木の筒や竹の筒を利用することもあります。
泥の中には幼虫が1匹と、幼虫が成長するためのエサだけが入っています。
巣の規模が大きい場合は、育房を仕切って複数の幼虫を育てているか、泥の筒をいくつもつくって複数の幼虫を育てています。

ドロバチ

ドロバチの巣の作り方

ドロバチの巣作りサイクル


ドロバチは7月から9月頃に巣を作ります。
まずは青虫をつかまえて巣の中に入れ、その後、巣の中に産卵し、卵が孵化すると、青虫は生まれた幼虫のエサになります。

幼虫が成長するためのエサ(青虫など)をすべて巣に入れたら、親バチが巣の穴をふさぎます。
その後、親のドロバチは巣に戻ることはありません。

巣に残された幼虫は、エサの青虫を食べて、巣の中で成長します。そして翌年の春、サナギになり羽化をして、巣から飛び立ちます。

ドロバチ駆除のベストなタイミングは「巣穴が見えたら」

ドロバチの巣を駆除するタイミングは泥の巣に巣穴が見えたらOK!


ドロバチの巣の駆除は、幼虫が羽化して巣を離れた後がいいでしょう。
確認方法としては、巣の表面に穴が空いているかどうかです。穴が空いている泥の塊は、ドロバチが羽化して出ていったあとの巣であり、中には何もありません。

まだ入り口が泥でふさがっている時期は、巣を壊したり駆除しようとすると、中で成長したドロバチに刺されかねません。ドロバチがおとなしいと言っても、巣を駆除しようとする相手は刺してくるため要注意です。

そしてドロバチも毒を持っています。自分で駆除するよりも、プロに任せたほうが安全です。

駆除する前に必ず確認!自分で駆除できる?プロに頼むべき?判断基準チェックリスト

ドロバチ音巣を駆除する前に、次のチェックポイントを確認しましょう。

チェック項目 自分でできるかも プロに相談を推奨
巣の大きさ 5cm未満 5cm以上
巣の場所 手が届く低い場所 高所、狭い場所、竹筒の中など見えない場所、屋根裏など
巣の数 1個だけ 2個以上ある
蜂の数 周りに蜂がいない 蜂が巣の周りを飛んでいる
ご自身の状況 虫や蜂に抵抗がない 蜂が怖い、アレルギーがある

1つでも「プロに相談を推奨」にチェックがついた場合は、安全のためにも無理せず専門業者に相談することをおすすめします。
「ドロバチの巣を駆除したい」という方は、みんなのハチ駆除屋さんまでご連絡ください。
蜂の巣駆除の料金・到着時間をサクッと知りたい方Web見積もりをどうぞ。

「今日中にドロバチの巣を駆除してほしい」という方はお電話ください!

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 【自分で行う場合】プロが教える!ドロバチの巣を安全に駆除する3ステップ

ドロバチの巣を除去(駆除)するには、軍手とスコップ、可燃ごみの袋があればOKです。
万が一ドロバチが巣から出てきたときに刺されないよう、念のためハチ駆除スプレー、頭をガードする網付き帽子、厚手の長袖長ズボンも用意しておきましょう。

準備するもの

ドロバチの巣駆除で準備するアイテム

駆除の流れ

(1)巣を確認する
必要な準備物を持ち、ドロバチの巣に静かに近寄り、巣の位置を確認します。風上に立って殺虫剤を構えましょう。

(2)殺虫剤を吹きかける
巣穴に向けて殺虫剤を1〜3秒ほど吹きかけます(中に何もいなければ、この過程は飛ばしてもOKです)。

(3)巣を除去する
スコップで泥の巣を取り除きます。壊した巣は可燃ゴミの袋でキャッチし、密閉した状態で処分してください。
巣があった場所に一応スプレーを吹きかけて、再発防止をすれば完了です。

ただし、
「ドロバチの巣が複数ある」
「外壁の高い位置に巣をつくられた」
「蜂の巣が、ドロバチかどうかわからない」

…このような状況の場合、ハチ駆除のプロに依頼をおすすめします。
少しでも不安がある場合は、どうぞお気軽にお電話ください。

相談窓口:0120-610-457
7:00〜22:00受付

安全のためにも、無防備のままハチの巣駆除に挑むのは絶対にやめましょう!

【注意】土の中のオオスズメバチの巣との違い

ドロバチの種類の中には、泥や土を使って巣をつくるものも存在します。
ただ、泥や土を使うとはいえ地中に巣を作るわけではなく、木の枝や屋根裏・床下などに巣を作るんです。

一方、おもに土の中・地中に巣を作るオオスズメバチも屋根裏や床下に巣を作るケースがあります。
気をつけていただきたいのは、ドロバチだと思っていた巣が実はオオスズメバチの巣だった場合です。

オオスズメバチはハチの中でもっとも凶暴で、毒性も強いハチ。
近づくだけでも攻撃してくるため、万が一ドロバチの巣と見間違えてしまっていたら大変です…。

ドロバチ オオスズメバチ
見た目 ドロバチ オオスズメバチ
規模 1〜2匹小規模 200〜1,000匹大規模
営巣場所 木の枝、植物の茎、木材、軒下、ベランダ、屋根裏、床下など 地中、土の中、木の穴、木の根元、屋根裏、床下など
危険性 低い 高い

ほかにも、クロスズメバチという種類のスズメバチも、土の中に巣をつくります。

オオスズメバチの特徴をまとめた記事
クロスズメバチの特徴をまとめた記事

何のハチかわからずに不安な場合は、むやみに近づかないようにしましょう。

ドロバチの駆除の費用相場と実際の駆除事例

みんなのハチ駆除屋さんに届くドロバチの巣の駆除のご依頼は、高所の巣や、手が届きにくい場所の巣、そして巣が複数ある場合が多いです。
その場合、費用は8,000円から40,000円ほどが相場となります。
駆除のあとに再発防止の保証をご提案することもあり、お客さまの選択により料金が変動します。
 

外壁にできたドロバチの巣駆除事例


ドロバチの巣の駆除事例を3件お伝えします。

庭木のドロバチの巣駆除事例

2025年9月初旬の晴れた日、「庭の木に握り拳大の巣ができているので駆除を依頼したい」とお問い合わせをいただきました。
お客さまによると「最近、2匹から3匹ぐらいがウロウロ飛んでいるのをよく見る。軽く調べたら、スズメバチかもしれない」とのことでした。
その日の夕方までに駆除できればお願いしたいとのことでしたので、お時間帯を調整し、駆除職員がお伺いしました。
現地で確認したところ、ドロバチ

戸袋のドロバチの巣駆除事例

2025年9月半ばの晴れた日、お客さまのご自宅1階の戸袋の中に、泥状の巣があるため駆除してほしいとお問い合わせをいただきました。
巣までの高さは4メートル以下で、蜂の数は1匹に見える。 おそらくドロバチの可能性が高いとのことでした。
当日中の、最短での駆除をご希望とのことで、「危険なので近づいたり刺激したりせずにお待ちください」とお伝えし、その日のうちに駆除職員がお伺いしました。
お見積もりにご納得いただき、ただちに駆除・巣の除去を行いました。

シャッターケース上のドロバチの巣駆除事例

2025年9月半ばの曇の日、お客さまのご自宅1階のシャッターボックス(車庫)の上のほうに、泥状の巣があるとご連絡をいただきました。
巣はまだ小さく、ゴルフボールほどの大きさで、巣までの高さは2メートルあるかないかとのことでした。
その日のうちに駆除してほしいとのことでしたので、夕方から夜のお時間帯に駆除職員がお伺いしました。 
お見積もりにご納得いただいたのち、速やかに駆除と再発防止処理を行いました。

ドロバチの巣駆除は、高所作業のための脚立や、戸袋や狭い隙間の泥や蛾の幼虫を取り出す繊細な作業が必要です。 手の届かない場所に巣がある方や、虫が苦手な方はプロの職員に任せたほうが賢明です!

結論:危険じゃないドロバチでも駆除したほうがいい?

ドロバチ

この記事では、ドロバチの特徴と巣、駆除方法について解説しました。

実際に被害は出ていなくても、「家に泥の巣がある状態」を放っておくのは抵抗がありますよね。
泥状の巣は1年もので、翌年以降使われることはないため、ドロバチが巣立ったら早めに壊したほうが、衛生面から見てもよいでしょう。

「見かけたハチがドロバチかどうかわからない」「不安だから一度しっかり確認したい」そのような方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。プロが丁寧に対応します。
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この記事を監修したハチ退治の専門家

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日向 準(ひむかい じゅん)

軒下や床下に、土や泥を使って巣をつくるドロバチ。危険性は低いですが、毒を持っているので刺されないように注意しましょう。

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