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【オオスズメバチのすべて】見分け方や危険な生態、注意点を徹底解説

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2021.03.19更新
ハチ退治の専門家が丁寧に教えます!
樹液に集まるオオスズメバチ

オオスズメバチは、スズメバチ属に属する危険なハチです。
その凶暴性や毒の強さから、「世界最強」と称されることも。

この記事では、「みんなのハチ駆除屋」さんのスタッフ日向が、オオスズメバチについて丸ごと丁寧に解説します。

見た目の特徴や見分け方、行動パターン、刺されないための注意点…などなど、被害を受けないためにも、ぜひ最後までご覧くださいね。

※もし巣が作られている場合は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
オオスズメバチは大変危険なハチです。被害が出る前に、すみやかに対処します。

オオスズメバチの基本情報〜特徴や見分け方〜

まずはオオスズメバチの分類や形態(見た目)、1年の様子を確認していきましょう。
オオスズメバチはとくに危険な種ですので、見分け方も丁寧に解説します。

分類・分布

オオスズメバチ(大雀蜂)
オオスズメバチ
学名 原名亜種:Vespa mandarinia Smith
日本亜種:Vespa mandarinia japonica
分類 スズメバチ科スズメバチ亜科スズメバチ属
分布 日本、インド、東アジア(アメリカワシントン州)
形態 頭部がオレンジで胸部は黒い。腹部は黄色と黒の縞模様。羽は茶色。雄蜂は毒針をもたない。

日本では北海道、本州、四国、九州に分布しています。
南西諸島には分布しておらず、南限は屋久島・種子島周辺。北海道や東北では個体数が少ないです。

大きさと見分け方

オオスズメバチはその名の通り体が大きく、世界最大のスズメバチとされます。
ただし腹部の伸び縮みが激しいため、個体差が大きいです。

  • 女王蜂:40〜55mm
  • 働き蜂:27〜40mm
  • 雄蜂:27〜45mm

オオスズメバチの体長はだいたい大人の親指程度のサイズと考えていいでしょう。
羽を広げた長さはおよそ7.5cmと、かなり大きいです。

ちなみに中国では、最大記録のオオスズメバチとして体長6cmの個体が発見されたとのこと。

また、オオスズメバチの形態はコガタスズメバチとよく似ていることから「これはどっちのハチ?」と迷われる方が多いです。

見分け方としては、体の大きさの他に複眼(目)の大きさに注目してみてください。
コガタスズメバチの方が、頭部に対して目の範囲が広く、いわゆる頬部分が狭いです。

食性

オオスズメバチは幼虫と成虫で食性が異なります。

オオスズメバチの幼虫は、成虫が捕まえてきたカマキリ・蛾・蝶などの芋虫や、カミキリムシ・コガネムシなどの甲虫類をエサとします。意外に感じる方も多いかもしれませんが、幼虫は肉食なんですね。

一方の成虫は、幼虫が分泌する栄養液をエネルギー源とします。成虫は胸部と腹部の間が細いため、固形物の摂取が難しいんです。
ほかにもクヌギなどの広葉樹の樹液花の蜜、熟れた果実なども好みます。

生活史

オオスズメバチの活動がはじまるのは4月頃です。
冬眠から目覚めた女王蜂は巣を作る場所を探して飛び回り、5月頃からたった一匹で巣作りをはじめ卵を生みます。

ただし冬眠からの目覚めには個体差や地域差、その年の気候も関わるようです。
たとえば2021年3月には、多摩川周辺で女王蜂が発見されています。(形態がよくわかるとても綺麗な写真です…!)

6月〜7月頃になると働き蜂が羽化し、女王蜂に変わって巣作りの作業を開始。
女王蜂は産卵に専念し、9月〜10月頃になると働き蜂の数と巣の大きさがピークを迎えます。

11月頃には雄蜂と新女王蜂が羽化。雄蜂が女王蜂を待ち受けて交尾を行います。雄蜂は交尾を終えると死んでしまうんです…。

旧女王蜂と働き蜂たちも冬を迎える前にすべて死んでしまい、新女王蜂だけが枯れ木や土の中で冬眠し、春を待ちます。

食用としての活用

オオスズメバチは日本全国各地で食用利用される習慣もあります。

成虫の毒針を取り除き、焼酎や蜂蜜に漬けたものが販売されています。
唐揚げや甘辛煮が一般的で、炒め物や炊き込みご飯にする地域もあるようです。

また「蜂の子」(スズメバチの幼虫)はタンパク質をはじめとした栄養成分が豊富なことから、サプリメントとしても販売されているみたいですね。

オオスズメバチの生態と習性

飛んでいるオオスズメバチ

さて、ここからはオオスズメバチの生態を深掘りしていきます。
行動パターンなども解説するので、身を守る対策をしたい方も確認しておくと吉です。

閉鎖空間に巨大な巣を作る

オオスズメバチは基本的に、以下のような閉鎖空間に巨大な巣を構築します。

  • 土の中
  • 木の根元
  • 樹洞
  • 民家の壁の隙間
  • 床下や屋根裏

オオスズメバチの巣は、枯れ木から集めた繊維を唾液で固めて作られます。
巣は4〜12個の巣盤が重なった吊り鐘状で、直径は最大80cmにもなるんです。

オオスズメバチは基本的には山地に生息して営巣しますが、閉鎖空間を好んで民家の一部に営巣することも。
上記の他にも、剪定した枝葉などを積んで放置しておくと、その隙間に巣を作ってしまうケースがあります。

この閉鎖空間に巣を作るというのはなかなか厄介で、巣があることに気付きにくいんですね…。
もし、巣がある様子はないのに大きなハチが頻繁に出入りしているような場所があれば、オオスズメバチの巣が作られている可能性が高いです。
オオスズメバチは縄張り意識が強くとても危険なので、近づかないようにしましょう。

基本的には単独行動

オオスズメバチは単独で狩りに出かけます。
その飛行スピードはなんと最大時速40km。1秒間に11mもの距離を進むイメージです。

オオスズメバチは単独行動中にはほとんど人を攻撃しないとされています。
しかし樹液採集の途中などエサ場にいる際に近づくと、単独行動かどうかに限らず威嚇され攻撃される可能性も。基本的には見つけても近づかないのが安全です。

基本的には単独行動をするオオスズメバチですが、他の蜂の巣への攻撃、また巣に刺激を与えてきた相手を攻撃する際は集団で行動します。

ちなみに、敵から攻撃されたり何か刺激を受けたりした際には「警報フェロモン」と呼ばれる物質を放出します。

これは仲間(他の働き蜂)に敵の攻撃を知らせるためのものです。

また,いったん巣を離れて攻撃行動に参加したハチは,相手の回りを飛んでいるときや体当たりをしたときは,毒針の先端から毒液を霧状に噴出する。これは次に述べるように警報フェロモンとして巣の付近にいる他のハチを誘引し,飛来した個体に興奮と攻撃を引き起こす作用をもつ。

引用:松浦誠「日本における蜂刺症と社会性カリバチの攻撃性について」(農林水産省)

多くの働き蜂が一斉に攻撃に加わるため、「スズメバチの大群に刺された」といった事故が多発します。

アゴを鳴らす威嚇のサイン

オオスズメバチは攻撃してくる前に、大アゴをカチカチと鳴らす威嚇行動をとるケースがあります。
羽音を大きくブンブンと鳴らして空中でホバリングし、敵の方を向いてアゴをカチカチと鳴らしているようであれば、狙いを定めてあとは攻撃するだけの状態です。

この時、慌てて大きな声を出したり動いたりすると余計に危険なので、ゆっくりとしゃがんでその場を離れましょう。

ただオオスズメバチの凶暴性は段違いのため、刺激を察知するとすぐに攻撃してくるケースも。詳しくはこのあとお伝えしますね。

オオスズメバチの攻撃性

木にとまっているオオスズメバチ

昆虫界最強とも呼ばれるオオスズメバチ。その凶暴さやとくに危険な時期を解説します。

スズメバチの中でもっとも凶暴

「スズメバチは凶暴で危険」と言われますが、そのスズメバチの中でももっとも凶暴なのがこのオオスズメバチです。

オオスズメバチは攻撃の際、まずは一直線に敵へ体当たりします。
そして敵の体を足でしっかりと挟み、さらに大アゴで強く噛み、同じ場所を何度も毒針で刺すんです。

さらに攻撃対象にした相手を20m以上も追いかけ回して攻撃を仕掛けるなど、かなり執拗。
巣に近づいただけで攻撃対象となる危険があるため、巣が作られやすい山間部などでは十分ご注意ください。

危険な時期は秋

オオスズメバチの危険性がピークに達するのは秋。
巣の大きさ、働き蜂の数ともにピークを迎えるほか、エサとなる昆虫が少なくなってきて凶暴性が増す時期なんです。

私たち人間の刺激に敏感に反応するほか、他の種のスズメバチの巣やミツバチの巣を襲って、巣の中の幼虫を根こそぎ奪うことも。
とくにオオスズメバチがミツバチの巣を襲撃するのは恒例行事とも言えるもので、ニホンミツバチはこの攻撃に対抗するための術も身につけています。

ニホンミツバチがオオスズメバチに対抗する「蜂球」(ほうきゅう)は、数十匹のミツバチが団子状にオオスズメバチを取り囲み、熱で蒸し殺す作戦です。

この様子を収めた動画がありましたので、気になる方はご覧くださいね。

刺された痛みも激しい

オオスズメバチに刺された時の痛みは激しいです。
スズメバチの中でももっとも痛みが強く、腫れもなかなか引かないことがほとんど。

また同時に多くの働き蜂に刺されてしまった場合は、命の危険もあることを覚えておきましょう。

十数頭以上の多数に刺された場合,毒性が強いうえ1頭当りの毒量も多いので,蜂毒そのものの生理作用によって死亡する場合もあると考えられる。とくにオオスズメバチでは数十頭に刺されると,被害者の体内に注入される毒量は攻撃個体数だけでは推量できないほど多量の毒を注入される可能性もある。

引用:松浦誠「日本における蜂刺症と社会性カリバチの攻撃性について」(農林水産省)

もしオオスズメバチに刺されてしまった場合は、必ず病院を受診してください。
東京都福祉保健局では、応急処置として刺された部分を水でよく洗い、抗ヒスタミン軟こうを塗ることを推奨しています。

オオスズメバチによる被害

先にお伝えしたように、刺されると命の危険もあるオオスズメバチ。
私たち人間のみならず、生態系への影響も懸念されています。

具体的にどのような被害があるのかを詳しく見ていきましょう。

登山・ハイキングなどでの刺傷被害

オオスズメバチによるもっとも大きな被害としては人への刺傷被害が挙げられます。
被害が多発するのは、以下のようなタイミングです。

  • 草刈り
  • 農林作業
  • お墓参り
  • 登山
  • ハイキング

これはオオスズメバチが山間部に多く生息していること、土の中や木の根本、樹洞などに営巣することが関連しています。
遠足に出かけた幼児・児童が集団で攻撃を受けてしまうような事故も発生しており、山間部に出かける際は十分に注意が必要です。

また、一度被害があった場所は要注意。
刺激を受けた巣は、しばらくは警戒心が強まっている状況です。もし登山やハイキングに出かける際は、直近でスズメバチ被害がなかったかを調べておくと安心ですね。

養蜂への悪影響(ミツバチへの攻撃)

セイヨウミツバチの巣箱

オオスズメバチの被害は、養蜂産業へも拡大しています。
というのも、オオスズメバチがミツバチの巣を襲撃することで、はちみつの生成や生態系へ悪影響をもたらす可能性があるため。

先ほど紹介したように、オオスズメバチは秋になるとエサを求めてミツバチの巣を襲撃します。
ニホンミツバチはオオスズメバチに対抗する技(蜂球)をもっていますが、必ずしも毎回成功するとは限りません。

しかもセイヨウミツバチには、この蜂球行動はあまり見られないのだとか。
実は一般的にセイヨウミツバチの方がはちみつが採れやすく、価格も安価です。(ニホンミツバチの採蜜量はセイヨウミツバチの5%ほどとされます)

必ずしもオオスズメバチを撃退できず、はちみつとして一般的なセイヨウミツバチの方が攻撃を受けやすいとなると…ミツバチ自体の減少によって、採れるはちみつの量も減ることが考えられますね。

さらにミツバチは私たちの食料である野菜や果実の受粉にも一役買っています。オオスズメバチの攻撃による生態系への悪影響も懸念です。

アメリカワシントン州への上陸

オオスズメバチはインド東アジアにのみ広く生息していましたが、2019年にはじめてアメリカワシントン州にて2匹のオオスズメバチが発見されました。
アメリカ合衆国ニューヨーク州の日刊紙ニューヨーク・タイムズの記載によると、オオスズメバチによってミツバチの巣箱が荒らされていたとのこと。

さらに2020年10月には営巣も確認され、アメリカでのオオスズメバチの定着、そして被害の拡大が懸念されています。

オオスズメバチに刺されないための注意点

さて、ここまではオオスズメバチの基本情報から習性、危険性を解説してきました。
かなり凶暴で危険性の高いハチではありますが、正しく対策すれば刺されるリスクを避けられます。
あなたやご家族の安全のためにも、刺されないための注意点をいくつか確認していきましょう。

オオスズメバチを見つけても近づかない

ここまで何度もお伝えしていますが…もう一度お伝えさせてください。
オオスズメバチを見つけても絶対に近づかず、刺激を与えないようにしましょう。

大きな声を出したり、走って逃げたり、手で振り払うような動きも大変危険です。
もし巣に近づいてしまった場合、もしくはすぐ近くにオオスズメバチがいた場合は、ゆっくり後退りするようにして離れましょう。

黒い服、香水など香りの強いものを身に付けない

「黒い服は危険」というのは、スズメバチ対策として聞いたことがある方も多いかもしれませんね。
黒い服は敵と見なされやすいため、避けるのが得策です。

頭を守るために、帽子をかぶるのもいいですね。

加えて、香水や整髪料などの強い香りもハチを刺激する原因になります。
制汗剤や化粧品の香りにも反応することがあるため、アウトドアの際は注意が必要です。

ハイキング、登山の際は道を外れない

ハイキング、登山など山間部に行く際は道を外れないようにしましょう。

オオスズメバチは木の根本など土の中に巣を作ります。
道として舗装されていない場所や少し外れた場所は、巣が作られている可能性が高いです。

巣があることに気づかず近づいてしまう、巣の真上を踏んでしまう、といったことで刺される被害が多発しています。
巣には何百匹もの働き蜂が待機。一斉に攻撃されたら…と考えるとゾッとしますよね。

とくに巣が大きくなる夏〜秋は十分ご注意ください。

巣を見つけたら駆除する

もし巣を発見したら、なるべく早めに駆除しましょう。
巣がある限り刺されるリスクは減らず、時間が経つごとに巣が大きくなるので危険性が増していきます。

ただし、ご自身で対処しようとするのは絶対にNG。
先ほどもお伝えしたように、オオスズメバチはスズメバチの中でももっとも凶暴で、毒性も強いハチです。安全面を考えても、ハチ駆除業者にすべてお任せするのが安心でしょう。

駆除についてはこちらの記事で詳しく解説しています。気になる方は合わせてご覧くださいね。
▶︎オオスズメバチの駆除について

まとめ

最後までお読みいただきありがとうございました。
オオスズメバチについて、満足する情報は得られたでしょうか。

オオスズメバチは私たち駆除業者でも命がけで作業する相手です。
山間部に巣を作るため都市部で多発しないのが救いではありますが、それでも刺される被害は絶えません。

とくに秋の時期は本当に危険なため、山間部へお出かけの際は十分に対策した上で出発しましょう。

以上、みんなのハチ駆除屋さんの日向がお伝えしました。
この記事があなたの疑問や不安の解決に役立つことを願っています。

この記事を監修したハチ退治の専門家

スタッフの写真

日向 準(ひむかい じゅん)

オオスズメバチは単独行動をとりますが、同じ巣の仲間同士は仲が良く、たびたび複数匹で集まって樹液採集をしている様子が見られます。また5月頃に見られる女王蜂は危険性が低いですが、人を刺す可能性は十分にあるためご注意ください。

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