「オレンジ色の大きなハチを見つけた。 これはオオスズメバチ?」
「家の庭にオオスズメバチが出たらどうすればいいの?」
初めまして! みんなのハチ駆除屋さんのハチ駆除職員、松坂と申します。
オオスズメバチは、世界最大のススメバチです。
スズメバチの中でもっとも凶暴、かつ毒性の強いハチでもあります。
お近くで見かけたら、決して近づかず、そっと距離をとってください。
過去にご依頼を受けたお客さまの中には、オオスズメバチに刺された皮膚が死んで、腫れが収まった後も5ミリほど陥没してしまった方がいました。
オオスズメバチは、刺されたときの痛みが非常に強く、命の危険がある毒を持つため、ハチ刺症だけは何としても避けねばなりません。
土の中に巣を作るため、気づかずに近づいて刺される被害が数多く出ています。
もしも巣を見つけたら絶対に近づかず、駆除業者に連絡して駆除してもらいましょう。
この記事では、みんなのハチ駆除屋さんの日向が、オオスズメバチの駆除方法から対策方法、生態まで詳しく解説いたします。
「家にオオスズメバチの巣があるかもしれない」このようなときは、速やかにみんなのハチ駆除屋さんにご相談ください!
被害が出る前に、すみやかに安全に駆除いたします。
ハチの巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
まずはオオスズメバチの生態・危険性から解説します。
「大量の毒と、長い針。大人の親指ほどの大きさで、ミツバチの巣を集団で襲い、丸ごと1つ食べ尽くす。巣に近づくものは即攻撃」
これが、昆虫界で最強、ハチのなかで最大ともいわれるオオスズメバチの特徴です。
ほかにも、次のような特徴を持っています。
樹液などの餌場を同じ巣の仲間で独占することで数を増やします。
秋になり働き蜂の数が増えると、ミツバチや他種のスズメバチの巣を集団で襲うという、凶暴な習性があります。
オオスズメバチはスタミナがあり、行動範囲も広いです。
具体的には、時速40kmの速さで1日に50キロ以上飛ぶとも言われます。
オオスズメバチは、世界のスズメバチの中でもっとも大きなハチです。
なかには体長5cmを超える女王蜂も確認されているようです。(参考:島根県:女王中の女王(オオスズメバチ))
頭は黄色というよりもオレンジ色で、胸部が黒色、腹節は縞模様をしています。
顔の厚みや大きさ、筋肉量なども他のスズメバチと違うため、見分けやすいハチでもあります。
体長 | 女王蜂:4〜4.5cm |
---|---|
働きバチ:2.7〜3.8cm | |
見た目 | 頭はオレンジ色で、胸部が黒い |
主な食べ物 | 成虫:花の蜜、樹液、幼虫の分泌物 幼虫:昆虫類(コガネムシ、カミキリムシ、カメムシ、大型のクモ、イモムシ、ミツバチ、他のスズメバチなど) |
模様 | 薄いオレンジ色の腹部に黒い縞模様が入っている |
学名 | Vespa mandarinia(原名亜種) Vespa mandarinia japonica (日本亜種) |
分布 | 北海道、本州、四国、九州、津島、種子島、屋久島 (※ 北海道や東北地方は少ない) |
オオスズメバチの活動時期は、およそ4〜11月まで。
ほかのハチと比べて、活動時期が長い点が特徴です。
蜂刺されの被害は主に7〜11月に発生しており、働き蜂の数が増える秋口はとくに注意が必要です。9〜10月には、蜂刺されの被害が最多となります。
4〜5月 | 巣作り開始 |
---|---|
6〜8月 | 働き蜂が羽化し、巣が大きくなる |
9〜10月 | 巣の規模が最大になり、危険性・蜂の数共にピークを迎える |
11月 | 新しい女王蜂・雄蜂が羽化 |
12月〜3月 | 活動を終え、冬眠する |
冬場は、新しい女王蜂だけが冬を越し、他の働き蜂は冬を迎えるとともに死んでしまいます。
新女王蜂は、枯れ木の中などに潜り込んで越冬し、春になると巣作りをはじめます。
ひとつの巣の働きバチの数は、7〜8月に200〜300匹、ピークの9〜10月は500〜800匹になることも。 女王蜂とオス蜂の数を合わせると1,000匹を超えることがあります。
スズメバチの毒は強いことで知られていますが、中でもオオスズメバチの毒は非常に強いです。
毒の量を比較すると、他のスズメバチの約2倍の毒を持っています。
スズメバチの毒の量(LD50値) | |
---|---|
オオスズメバチ | 4.1ミリグラム |
キイロスズメバチ | 3.1ミリグラム |
ヒメスズメバチ | 2.8ミリグラム |
もしうっかりオオスズメバチの巣に近づくと、攻撃とみなされ、相手を30メートルまで追いかけて刺してきます。
オオスズメバチは、大アゴをカチカチ鳴らしながら強く噛みつき、7ミリメートルほどの毒針を何度も突き刺すので恐ろしいです。
同族である他のハチの巣を襲うこともあり、巣の幼虫やさなぎを肉団子にして持ち帰り、自分たちの幼虫のえさにします。
オオスズメバチのアゴは、幼虫のエサである昆虫を食いちぎる時に使われますが、人を攻撃するときに噛むこともあり、噛まれると非常に痛いです。
オオスズメバチの幼虫は、カマキリ、クモ、蛾などの昆虫類を肉団子状にしたものを食べて育ちます。
成虫は胸と腹部の間が細いため、固形物を摂取することはなく、クヌギやコナラなどの樹液、ぶどう・柿・イチジクなどの熟した果物、シラタマタケの胞子液などを集めてエサとします。
餌場の確保をめぐって他のハチと激しい戦いをくりひろげるので、柿などの果物の樹がある場合は注意しましょう。
最強と言われるオオスズメバチにも、実は天敵がいます。
「ハチクマ」とは鷹の一種です。
スズメバチの巣を攻撃し、さなぎや幼虫をヒナのエサにすることがあります。
オオスズメバチは秋頃にミツバチの巣を襲うことがあります。
オオスズメバチの体の大きさはミツバチの3倍もあり、多くは相手の頭を一口で噛み殺してしまいます。
実はオオスズメバチ1匹でミツバチの巣を襲い、1分間に40匹も仕留めることも可能です。
しかしミツバチは、反撃としてオオスズメバチを大勢で囲み、高温にして蒸し殺すことがあります。
これは「熱殺蜂球(ねっとうほうきゅう)」と呼ばれるもので、オオスズメバチにとって脅威となります。
オオスズメバチは他の種類のハチも攻撃する、珍しい習性をもっています。
たとえばキイロスズメバチやミツバチの巣を、集団で襲って全滅させるのです。
襲った巣の中の幼虫を団子状にして、幼虫のエサとして自分の巣に持っていきます。
襲撃の前に、オオスズメバチは偵察のために他の蜂の巣に何度かやってきます。
偵察役のハチは、ターゲットの巣にフェロモンで印をつけます。
そして仲間を呼び、集団で襲って破壊するのです。
オオスズメバチに狙われた巣は緊張が高まり、神経質になっています。
そのような時に、巣から10メートル以内に人や犬が近寄ると、攻撃を受ける可能性が高いので注意しましょう。
警戒したハチが巣の周囲2〜3メートルほどを飛び回り、体を激しく震わせて興奮状態になります。
オオスズメバチは、土の中に巣を作ることが多いです。
地面近くでハチが多く出入りしている箇所があれば、そこが巣穴の入り口かもしれません。
また、ネズミやヘビなどの(使わなくなった)巣穴・廃坑を利用することもあります。
↓こちらは、実際にオオスズメバチの駆除に伺った際の巣の写真です。
オオスズメバチの巣は土の中で吊鐘状に作られ、底が抜けた形をしています。
巣の外側(外皮)はもろく、崩れやすい状態です。
このような土の中や廃坑のほかにも、木の根っこや木の穴、屋根裏、壁の隙間などの閉鎖的な空間に巣を作ります。
巣を作るために、土砂をアゴで削り取って運び出すこともあるんです!
オオスズメバチは、巣の近くに気配を感じたり、振動を感じたりするとすぐに巣から飛び出して攻撃します。
オオスズメバチの巣に気づかずに踏み倒して刺されるといった被害が多いため十分に注意してください。
オオスズメバチは閉鎖空間を好むため、市街地では暮らせません。
その代わり、キイロスズメバチやコガタスズメバチなど、オオスズメバチを天敵とする他種のスズメバチが市街地で暮らしています。
ただし最近では、オオスズメバチが巣を作りやすい自然豊かな山間部が減っているため、市街地の建物に巣をつくるケースも見られるようになりました。
このあとはオオスズメバチの巣や駆除方法を紹介します。
とても危険なため、近くに巣がありそうな場合は決して近づかないようにしてくださいね。
家の敷地内、庭の土の中などにオオスズメバチの巣をつくられた場合、対処法は2つあります。
自力駆除と、ハチの巣駆除の専門業者に依頼する方法です。
ここからは、土の中のオオスズメバチの駆除方法を解説していきます。
ただしご自分での駆除は、次の最低条件を満たしている場合のみにしてください。
一般の方には、なかなか厳しい条件かもしれません。
オオスズメバチは攻撃力が非常に高く、世界最強のハチと言われます。
ハチ駆除のプロでも命がけの作業ですので、専門家として率直に言うと、ご自分での駆除は避けてください。危険すぎます。
オオスズメバチかどうかわからない場合でも、万が一のことがあったら取り返しがつきません。
「やっぱ専門家に駆除を任せようかな」という場合は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
このあと駆除方法を紹介しますが、大変危険な作業であることを覚えておいてください…!
くん煙式殺虫剤 | 60~120グラム缶:2個 |
---|---|
3メートル前後の棒 | 燻煙剤の缶を先っぽに取り付ける |
針金もしくはビニールテープ | 燻煙剤と棒を結びつける |
スプレー式殺虫剤 | 600ミリリットル缶:2本(予備含む) |
スコップ | 穴を埋める |
防護服 | 刺されない、なるべく厚手のもの |
厚手の手袋 | 刺されない、なるべく厚手のもの |
オオスズメバチの毒針は7ミリと長いため、薄手の手袋を貫通して刺すことがあります。
厚手の手袋でしっかりガードしましょう。
↓ハチ駆除用の道具をご紹介します↓
オオスズメバチの駆除では、スプレー式の殺虫剤だけでなく、くん煙タイプの殺虫剤も用意しましょう。
オオスズメバチの場合、防護服の下にウィンドブレーカーや雨合羽を着るなど二重の防御をおすすめします。
日没後、巣に2〜3メートルまで近づき、巣の場所を再確認しましょう。
なぜ夜なのかというと、日中は働き蜂が外に出払っているため、駆除し損ねる(女王蜂の場合、再び巣をつくられる)可能性があるからです。
ただし夜はハチが神経質になっている可能性があるため、少しの振動でハチが巣の外に出てきます。
攻撃性に高いオオスズメバチは十分注意して、静まるのを待ってくださいね。
もしも巣穴の周りに蜂が飛んでいる場合は、十分に距離をとってから殺虫スプレーを噴射して駆除してください。
長い棒の先に針金やビニールテープ等でくん煙剤をくくりつけ、点火してください。
巣に近づける際、出入り口に何匹か見張り役のハチがいることが多いが、ためらわずに燻煙剤の缶をつっこみましょう。
入り口付近で10~20秒ほど燻煙した後、さらに奥に差し込みましょう。
巣の付近で動いたり飛び回るハチには、スプレー式の殺虫剤を吹きかけてください。
この日の作業はこれで終わりです。
翌日、外で過ごしていたハチが戻ってきたら、殺虫スプレーで駆除してください。
多くは、巣の入口に付着したくん煙剤の成分に触れて死にますが、念のため巣の周り全体にスプレーを吹き付けましょう。
不安な場合は、2缶目のくん煙剤を焚くと、戻ってきたハチや残ったハチも完全に駆除できるためオススメです。
その後、巣の入り口を砂や土で塞げば、ふたたび活動する恐れはなくなる。
※普通、巣は地表から30センチほどの深さまでありますが、時には1メートルを超す巣もあります。
オオスズメバチの駆除はプロにとっても危険な作業です…。
「自分ではムリそうだ」と感じた方は、お気軽に私たちへご相談ください。
とくに梅雨時〜秋口までのオオスズメバチの巣は、働き蜂の数が増え、蜂刺されの危険性が高いため、近づかないこと・刺激しないことを徹底しましょう。
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最後に、オオスズメバチの攻撃について解説します。
どんな時に刺されるのか?なども紹介するので、不安な方はぜひ最後までご覧くださいね。
万が一、オオスズメバチに刺されたときは、30分以内の対処が肝心です。
場合によっては生命に関わるため、素早い判断や行動が求められます。
「刺されてから30分以内にショック症状が出なければ大丈夫」と言われますが、油断はできません。
少しでも具合が悪いと感じたら、速やかに病院の皮膚科を受診しましょう。
刺された場合の正しい対処は、次の通りです。
オオスズメバチに刺されたら、大きな音を立てず、身を低くして、速やかにその場を離れましょう。
人を刺したオオスズメバチは神経質になり、警戒フェロモンを出します。
その場に長居すると、警戒フェロモンに反応した他のスズメバチに刺されるおそれがあります。
また、あなたを刺したハチがもう1度攻撃してくる可能性もあります。
危険ですので、最低でも50メートル以上距離を取りましょう。
次に、近くの水道で患部を冷やしましょう。
ハチ毒は水に溶けやすい性質があります。
また、冷水で洗うことで血管が収縮し、毒の吸収が弱まります。
この時、爪や(もしあれば)ピンセットなどで患部をつまんで圧迫し、毒を絞り出すようにして流してください。
その後、抗ヒスタミン剤を含んだステロイド系軟膏を塗り、氷嚢や濡れタオル、保冷剤などで、患部を冷やしてください。
スズメバチに刺されたのが2回以上の場合や、めまい、呼吸が苦しい、嘔吐、蕁麻疹などの症状が見られる場合は、速やかに病院を受診してください。
重症の場合、ハチ刺されから10〜15分でアナフィラキシーショック症状が出ると言われています。
ハチ刺されの際には、基本的には皮膚科を受診すれば大丈夫です。
乳幼児から18歳までの子どもは、お近くの小児科に電話して確認してください。病院によって、受診できる年齢が異なります。
外科や内科、総合病院の救急外来は、病院によって受診できない場合があります。
土日や夜間などでは、緊急医療センターに連絡しましょう。
オオスズメバチに刺されるのは、「気づかないうちに働き蜂を刺激して刺されてしまった」という事例が多いです。
オオスズメバチは土の中や壁の隙間など人目につかない場所に巣を作るため、うっかり近づいて踏んでしまうということもあります。
具体的には、次のような場面で刺される被害が報告されています。
日本でも、遠足中の子どもが刺されるケースもあるため、十分に注意が必要です。
オオスズメバチは一度外敵に刺激されると、その後数週間ほど警戒心が強くなり、人や通行人を襲いやすくなります。
外国では、6歳の女の子が気づかずに巣に近づき、刺されて命を落としてしまった例がありました。
さらにアメリカでは、州レベルで警戒を強めているといったニュースも報告されています。
世界規模でオオスズメバチは大変危険とされていますが、もちろん日本であってもその危険性は変わらず、十分注意が必要です。
ご自宅近くなどで見つけた際は絶対に近づかず、みんなのハチ駆除屋さんにご相談くださいね。
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オオスズメバチは、昆虫界で最強とも言われるほど攻撃性が高い蜂です。
刺されると、激しい痛みに襲われます。アレルギー症状のアナフィラキシーショックでなくても、毒の強さで重症になることも。
正直、私も駆除するのがいちばん怖いのがオオスズメバチです。素人の方は絶対に自分で駆除しようとせず、プロに依頼してください。
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この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
オオスズメバチは攻撃性が高く、噛みつきや毒針などで重症化することも十分にありえますので、駆除はプロの業者に依頼することをおすすめします。
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