「家の壁に蜂の巣を見つけたけれど、これはトックリバチの巣?」
「トックリバチを見つけたら駆除するべき?」
家の外壁や窓サッシの下などに、泥でできたトックリ状の巣がつくられた場合、それはトックリバチの巣である可能性が高いです。
トックリバチはスズメバチほど危険ではないものの、刺されると腫れたり、具合が悪くなることもあるため注意しましょう。
この記事では、トックリバチの生態や巣の特徴、駆除方法を解説します。
記事の中では、トックリバチの巣と、危険なコガタスズメバチの巣の見分け方もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。それでは参ります。
「今すぐトックリバチの巣を駆除してほしい」という方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
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詳細 | |
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見た目 | |
体の大きさ | 10〜15mm |
特徴 | ・黒色の体に黄色の斑模様 ・翅は黒褐色 ・脚は根元を除いて黄色 ・細長いくびれがある |
活動期間 | 6〜10月 |
活動範囲 | 北海道、本州、四国、九州 |
分類 | 昆虫類ハチ目スズメバチ科ドロバチ亜科 |
トックリバチは、黒色の体に黄色のまだら模様が特徴の、小柄なハチです。
くびれのある細い体をしていて、黒っぽい翅と黄色の脚をしています。
日本でよく見かけるトックリバチは、「ミカドトックリバチ」「キボシトックリバチ」「キアシトックリバチ」「ムモントックリバチ」の4種類です。
トックリバチの毒性は、スズメバチやアシナガバチと比べると弱く、性格も温厚です。
人を刺すためというよりも、餌となる他の虫を麻痺させて動けなくするために毒針を使います。
集団ではなく単独で行動するハチなので、スズメバチのように「近付いただけで威嚇され、集団で襲いかかってくる」という心配はほぼ無いでしょう。
ただしトックリバチの毒には痒みや痛みを引き起こすヒスタミンが含まれるため、刺されると患部が腫れたり気分が悪くなる可能性があります。
場合によってはアレルギー反応を引き起こすことも考えられるため注意しましょう。
なお、トックリバチの中で毒針を持っているのはメスだけです。
トックリバチは「狩りバチ」といって、蛾(ガ)や蝶の幼虫、クモなどを狩り、幼虫の餌にするために巣に運び込みます。
庭の植物につくイモムシを食べてくれるため、「益虫」と呼ばれることもあります。
トックリバチは乾いた土に水や唾液を混ぜてトックリ状の巣をつくります。
巣1つあたりの大きさは30〜40mmと小さく、色味は均一です。
営巣場所は、家屋の外壁や窓のサッシ、狭い空間、草むら、木の枝など、目立たない場所が多いです。
ただしこの記事の下で紹介する、コガタスズメバチなどの危険な蜂の巣と見間違えやすいため、よく観察するようにしてください。
トックリバチのメスは冬になる前に巣を作り、巣の内側に卵を吊り下げます。
巣を完成させた親蜂は、青虫や蛾の幼虫、クモなどの他の虫を毒針で麻痺させ、生きたまま運び込みます。
十分な量の餌を運び込んだあと、親蜂は巣に蓋をして、巣に戻ることはありません。
春先、卵からかえった幼虫は巣の中の餌を食べて成長し、暖かくなると巣を破って外に出ます。
トックリバチの親蜂は、巣に蓋をしたあと、ふたたび戻ることはありません。
もしもあなたが見つけたトックリバチの巣に穴が空いている場合、中身が空である可能性が高いです。
幼虫が孵化したあとの巣は放置され、翌年以降、別のトックリバチに使われることはありません。
結論からいうと、トックリバチの巣は緊急性は低いものの、駆除したほうが良いと思います。
たしかに、トックリバチ自体は温厚な性格で、スズメバチやアシナガバチより毒性が低いです。
トックリバチは庭の青虫やクモを狩ってくれるため、「益虫だから駆除しなくてもよい」と考える人もいるでしょう。
ただしトックリバチは毒針を持つため、家の周りを飛び回っている場合、刺される可能性もあります。
家の壁にアオムシやクモが入った巣があると、「何となく不快だ」と感じる人もいるでしょう。
なので、とくに小さいお子さんがいるお家では、トックリバチの巣を見かけたら駆除することをオススメします。
真冬〜春先の巣であれば、巣の中身は空である可能性が高いため、この下で紹介する方法で自力駆除することも可能です。
トックリバチの巣を自力駆除するには、殺虫スプレーを使用します。
巣穴があれば巣穴に向けて、どこにも穴がなければ巣の一部に穴を空け、中の幼虫や餌に殺虫スプレーを吹き付けましょう。
下にごみ袋を用意して、スコップなどで巣全体を崩してください。
巣を崩す際に、中から青虫やクモが落ちてくる可能性があるので注意が必要です。
作業中は軍手を着用するなどして、直に触れない工夫をすると良いでしょう。
自力で駆除するのが難しい、不安だという方は、プロのハチ駆除業者に相談してください。
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コガタスズメバチの初期巣はトックリバチの巣と似た形をしています。
コガタスズメバチはハチの中でも毒性が強く、巣を刺激すると集団で襲いかかってくるため、大変危険です。
コガタスズメバチとトックリバチの巣は、次の特徴で見分けましょう。
他にも、ジガバチ、ドロバチ、スズバチ、クモバチの一種などが泥状の巣をつくります。
ただしこれらのハチは基本的に大人しく、毒性も弱いため、比較的害の少ないハチと言えます。
巣ではなく、蜂の見た目で見分けたい方は、こちらの記事を参照してください。
▶ハチの種類と特徴:見分け方と危険性を知る
「自宅で見つけた巣がどの蜂の巣かわからない」という方は、蜂の巣駆除の専門家に相談してみましょう。
みんなのハチ駆除屋さんでは、蜂の種類がわからない場合のご相談も承っております。
下記の電話番号から、特徴や被害状況をお知らせください。
トックリバチの天敵は「オオセイボウ」という寄生蜂です。
オオセイボウはトックリバチの巣に自分の卵を産み付けて、トックリバチの幼虫や、幼虫のために親が餌として獲ってきた芋虫などを捕食させます。
もしもトックリバチに刺されたら、蜂や巣から距離をとり、すぐに応急処置をしてください。
毒針が皮膚に残っている場合はピンセット等で抜き取り、刺された箇所を水で洗い流してください。
ハチ毒は水に溶けるため、念入りに洗い流すことをオススメします。
その後は患部を氷水などで冷やしながら、5分〜10分程度安静にして、めまいやしびれがないか、蕁麻疹などが出ていないかを確認してください。
少しでも具合が悪いと感じたら病院へ行き、回復したら患部に抗ヒスタミン剤を塗って対処しましょう。
この記事では、トックリバチの特徴や巣の見分け方、駆除方法を解説しました。
とくに重要なポイントを振り返ってみましょう。
トックリバチの巣は泥状で、中の様子がわからないため、家の壁などに巣を見つけると「何となく怖い」「気持ちが悪い」と感じる人もいるかもしれません。
トックリバチの巣を専門家に駆除してほしいという方は、みんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談くださいね。
ベテランの職員が最短30分で駆けつけて巣を駆除し、ご希望の方には再発防止処理も行います。
それでは、あなたの家にできたトックリバチの巣がなくなり、安心して生活できるよう祈っています。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
トックリバチは夏場に市街地や草むらでよく見かけるハチです。
集団で攻撃してくるスズメバチやアシナガバチとは違い、単独で行動するハチです。
「家にトックリバチの巣をつくられて、見るもの嫌だ」という方は、私たち専門家に相談してくださいね。
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