家のベランダや庭など、自宅の近くでハチを見かけたら怖いですよね。
「このハチって何バチ?」「危険?刺してくる?」「もしかして近くに巣がある?」…などなど、たくさんギモンが出てくるかと思います。
日本にはおよそ4,000種以上のハチが生息していますが、とくに民家周辺に巣を作り、人への被害が多いハチはスズメバチ・アシナガバチ・ミツバチの3種類。
とくにスズメバチ・アシナガバチは危険なので、もし巣が作られていたら早めの駆除をおすすめします。
申し遅れました、「みんなのハチ駆除屋さん」の日向と申します。
この記事では、ハチの種類と見分け方を写真でお伝えし、それぞれの特徴も詳しく解説します。
正しい知識がなくて間違った対応をすると、ハチを刺激して襲われてしまうことも。
でも、たとえば以下のことを知っているだけで安全に対応できる確率がグッと高くなります。
ハチや巣を見つけて困っている人は、ぜひご一読ください。
※「いますぐハチを退治したい!」とお急ぎの方は、こちらからご相談ください。
ハチ駆除のプロがすぐに駆けつけ、長年の経験・知識をもとに解決します。
私たちが被害にあうハチは3種類。
いちばん危険なのはスズメバチですが、まずは見分け方と特徴を覚えておきましょう!
あなたが見つけたハチに当てはまるものはありましたか?
いちばんキケンなのはスズメバチ。凶暴で毒も強く、集団で人を襲います。
そのなかでも、土の中の巣はオオスズメバチなので要注意。他のハチを襲うほど攻撃的で毒性も最大です。
▶︎スズメバチについてさらに詳しく見る
アシナガバチはスズメバチに比べるとおとなしい性格ですが、油断は禁物です。
住宅地にも巣を作るキアシナガバチやセグロアシナガバチは、毒性が強く刺されるととても痛いので要注意。
▶︎アシナガバチについてさらに詳しく見る
ミツバチのように丸っこくてずんぐり型のハチは比較的安全です。穏やかな性格なので、相当強く刺激しなければ刺されません。
▶︎ミツバチについてさらに詳しく見る
日本には他にもたくさんの種類のハチが生息し、めったに人を刺さないハチとしてはクマバチ・ドロバチといったハチが身近です。クマバチ・ドロバチについてものちほど詳しく解説しますね。
アシナガバチとスズメバチは、両方とも腰がクビれていて似ています。見分けるのにはコツがあります。「このハチはどっちだろう?」と思ったら、次の見分け方を参考にしてみてください!
巣の近くを通っただけで襲われるケースも多く、毎年約20人ほどがスズメバチに襲われて死亡しています。
アナフィラキシーショック(呼吸困難や意識障害、全身の腫れなどを引き起こす症状)が危険で、毒蛇や熊による被害よりも、スズメバチによる死者のほうが多いほど。
スズメバチの毒液は「毒のカクテル」とも呼ばれ、特に神経毒は強力な作用があります。刺されるたびに毒が効きやすくなるので、一度目よりも二度目に刺された時の方が危険。
スズメバチに刺された場合は、早急に病院で治療を受けるのが安全です。
スズメバチの攻撃は刺すだけではく、毒を霧のようにまき散らす攻撃もします。目に入れば失明することもあり、呼吸気管に入っても危険です。しかも、噴霧された毒は仲間を呼ぶ合図にもなります。
スズメバチはミツバチと違い、毒液が続く限り何度でも刺すことができると言われます。それが集団で襲い掛かってくると、命の危険に繋がります。
日本に生息しているスズメバチは、スズメバチ属8種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ属4種の3属17種です。
スズメバチ属 | クロスズメバチ属 | ホオナガスズメバチ属 |
---|---|---|
・オオスズメバチ ・キイロスズメバチ ・コガタスズメバチ ・モンスズメバチ ・ヒメスズメバチ ・チャイロスズメバチ ・ツマグロスズメバチ ・ツマアカスズメバチ |
・クロスズメバチ ・シダクロスズメバチ ・ツヤクロスズメバチ ・キオビクロスズメバチ ・ヤドリスズメバチ |
・キオビホオナガスズメバチ ・シロオビホオナガスズメバチ ・ニッポンホオナガスズメバチ ・ヤドリホオナガスズメバチ |
スズメバチは種類によって攻撃性や習性が異なります。
そのため、安全に退治するには正確な知識とノウハウが必要。
なかでも、民家や市街地に巣を作り、人への被害を多くもたらすのはスズメバチ属です。
このあとは危険性が高いスズメバチ属の一部を紹介していきますね。
※もし「今、巣が作られている」という状況でしたら、絶対に近づかず、みんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談ください。
被害が出る前に、ハチ駆除のプロがすぐに対処します。
体長27~40mmほど。女王蜂は45mm前後。
大顎で噛む力が強い。刺された時の痛みや腫れは、ハチの中でも最も激しい。
多数のハチに刺された場合、死に至ることもある。
巣は土の中に作ることが多い。餌をめぐって、多種のハチと戦う。攻撃性も非常に強く、7月〜11月には刺される被害が多発。
攻撃時は、顎をカチカチ鳴らして針を何度も突き刺す。
飛ぶ時のスピードは、最速で時速40キロ近くに達する。
オオスズメバチに次いで危険なハチ。
気性が荒く、刺された場合、死に至ることもある。
都市部・市街地で数多く発生していて、被害件数はもっとも多い。
体長17~24mmほど。女王蜂は26mm前後。胴体全体に、黄色の直毛が密生。営巣場所は多岐にわたる。
巣に近づくと、とくに攻撃性が高くなるので注意が必要。
巣が引っ越し中の場合、何度も同じ場所に巣を作り直す。
営巣は、屋根裏や床下などの閉鎖的な空間が多い。巣は大きなボール状になることもある。
体長21~28mmほど。女王蜂は29mm前後。屋根裏や壁の隙間など、閉鎖的な空間に営巣することが多い。
攻撃性は高め。他のスズメバチと違い、夜間活動する習性がある。
体長24~37mmほど。オオスズメバチの次に大きい。腹部の先、針の付け根部分が黒い。
営巣期間が短く、9月には巣作りを終える。巣も小さい。
比較的穏やかな性質で、近寄っただけではほとんど攻撃してこない。
体長20~27mmほど。女王蜂は26mm前後。
作りはじめの巣は、徳利を逆さまにした形状。その後、球体の巣が作られる。
比較的穏やかな性質。静かに近づけば、ほぼ刺されない。
体長10~15mmほど。黒色に白いラインが特徴。攻撃性はあまり高くなく、土の中や屋根裏に巣を作る。「ジバチ」「ヘボ」などと呼ばれる。
さて、ここまでお伝えしたようにスズメバチは種類によって性格や行動が違うので注意が必要です。
スズメバチについてもっと詳しく知りたい方は、こちらも参考にしてみてください。
▶︎スズメバチの種類と見分け方、危険性を詳しく見る
ただしスズメバチを見分けるには近づかなければ難しく、防護服などで万全な対策をしていないと危険です。
巣に近づきすぎないこと、ムリに刺激を与えないことを注意してください。
※「スズメバチを見かけたけど、種類がわからないし刺されないか不安」という方は、どんな小さなことでも構いませんので一度私たちにご相談ください。
お電話1本で、スズメバチ駆除のプロがすぐに駆けつけます。
スズメバチの巣はたいてい出入り口がひとつです。外側は、木片や樹皮をかじったものを、だ液と混ぜて何層にも重ねて作ります。形も、ボールのような球体、フラスコ状など数種類あります。色は茶系、マーブル模様も特徴です。はじめは、女王蜂だけで巣を作り始めます。
完成した巣穴からは、見張り役のハチが常に外を監視しています。
山登りなどの途中に巣をうっかりと刺激してしまい、被害に遭う例も少なくありません。
スズメバチは、夏に攻撃性が高くなります。ただし、種類によっては秋まで活動するので、注意しましょう。
主なスズメバチの、攻撃的な時期を載せておきます。
オオスズメバチ | 7〜11月 |
キイロスズメバチ | 7〜10月 |
モンスズメバチ | 7〜9月 |
ヒメスズメバチ | 8〜9月 |
コガタスズメバチ | 7〜10月 |
攻撃性の強いオオスズメバチは、他種のスズメバチやミツバチなどの巣を攻撃します。全滅させて巣を占領し、幼虫は餌として自分たちの巣へ運び去るためです。
家や近くにあるハチの巣が、オオスズメバチに襲われる危険もあるんです。
「スズメバチの巣を見つけたけど、自分じゃどうしようもできない…」という方は、私たちプロのハチ駆除業者にご相談ください。
このあとはハチに刺されないためのコツを解説していきます!
アシナガバチは「スズメバチ科・アシナガバチ亜科」に属するハチ。
アシナガバチの名の通り、長い足を持つハチです。
山林が近い場所のほか、都市部や市街地でその姿がよく見られます。
アシナガバチは比較的おとなしい性格のハチですが、巣に近づいたり、刺激を与えたりすると一斉に攻撃してきます。
アシナガバチの毒性は種類によってかなり強力で、アナフィラキシーショックが発生する可能性も。
一部の種類のアシナガバチに刺された痛みは、スズメバチを凌ぐとさえ言われています。
また、「アシナガバチはおとなしい性格だから…」と家に作られた巣を放置するのはとっても危険。
というのも、アシナガバチの巣を狙ってやってくるスズメバチに刺される危険があるんです。
スズメバチ属の一種であるヒメスズメバチは、アシナガバチの幼虫をエサとしています。
そのため夏の時期になると、アシナガバチの巣にいる幼虫を狙って寄ってくるんです。
アシナガバチの巣を放置することで、さらに危険なスズメバチを寄せ付けてしまう…
アシナガバチ属 | チビアシナガバチ属 | ホソアシナガバチ属 |
・セグロアシナガバチ ・フタモンアシナガバチ ・トガリフタモンアシナガバチ ・キアシナガバチ ・コアシナガバチ ・キボシアシナガバチ ・ヤマトアシナガバチ |
・ナンヨウチビアシナガバチ ・オキナワチビアシナガバチ |
・ヒメホソアシナガバチ ・ムモンホソアシナガバチ |
日本に生息するアシナガバチは、アシナガバチ属・ホソアシナガバチ属・チビアシナガバチ属の3属です。
中でも、家屋の周辺に巣を作る4種のアシナガバチを紹介します。
※アシナガバチの種類や特徴、駆除方法はこちらの記事でも解説しているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
▶︎【アシナガバチを知る】見分け方と生態、駆除方法|駆除のプロが解説
もしすでに巣が作られていて不安な方は、お気軽にみんなのハチ駆除屋さんにお電話くださいね。
キアシナガバチは体長21〜26mmほどで、日本に生息するアシナガバチの中では最大級の大きさ。
体は黒だが、黄色い斑紋が特徴的で、ぱっと見は鮮やかな黄色に見える。
家の軒や木の枝に巣を作るなど、家屋周辺によく現れる。
巣のピーク時の働きバチは50頭程度と比較的少ないが、日本のアシナガバチの中では攻撃性が最も高い。
巣に近寄ると体を震わせて威嚇し、この威嚇行動にはオスのハチや女王蜂も加わる。
刺された痛み・かゆみ・腫れは、アシナガバチの中でもっとも激しい。
セグロアシナガバチの体長は21mm〜26mmほど。
キアシナガバチとともに、最大級のアシナガバチとされる。
体は黒で、黄褐色の斑紋をもつ。
木の枝や家屋の軒下、家屋周辺のさまざまな隙間に巣を作るほか、沖縄では低い木や草むらに巣を作ることがある。
働きバチの数は50頭以下であるが攻撃性はかなり強く、刺激すると一斉に飛びかかって刺しにくるため注意が必要。
刺された痛み・かゆみ・腫れはアシナガバチの中では強い方であり、アナフィラキシーショックでの死亡例もある。
フタモンアシナガバチは体長14〜18mmほど。
体は黒で、黄色の斑紋がある。
家屋周辺ではもっともよく見られる種で、軒下や瓦の下、壁の間などに巣を作る。
ピーク時の働きバチの数は10〜100頭と、他のアシナガバチに比べると集団の規模が大きい。
キアシナガバチ・セグロアシナガバチに比べて威嚇性・攻撃性は低いものの、巣に近寄ったり振動させたりすると攻撃されるため注意。
また、10月〜11月頃は、新女王蜂が越冬場所を探して洗濯物の隙間に潜り込むことがある。
気づかずに洗濯物を取り込み、刺されてしまう事例も多い。
コアシナガバチは体長11mm〜17mmと、やや小型のアシナガバチ。
体は黒で、斑紋は赤褐色をしている。
巣が作られやすいのは日当たりのいい岩場や木の枝、家屋の軒で、働きバチの数は50頭を超えることはない。
威嚇性・攻撃性はやや強く、急に近づく・巣が付いている枝を揺らすなどすると一斉に飛び散って刺しにくるため要注意。
アシナガバチの巣は、お椀を逆さまにしたような、ハスの実のような形をしています。
色は灰色・グレー系で、大きさは最大で15cmほど。
外から六角形の巣穴(ハニカム構造)が見え、むき出しになっているのが特徴的です。
樹皮と靭皮繊維を素材にして、唾液などのタンパク質を混ぜ合わせて作られます。スズメバチの巣を凌ぐほどの強度があり、つついたりする程度では壊れません。
目立たない場所に巣を作るため、発見が遅れることも多いです。また、巣を一度駆除しても、また同じ場所に再び巣を作られるケースもあります。
「アシナガバチっぽい蜂がいるんだけど…」と不安な方は、みんなのハチ駆除屋さんにお電話にてご相談くださいね。
ハチ駆除のプロが、巣の場所や状況に合わせて安全に対処します。
アシナガバチが最も活動的になるのは、夏の6月〜8月。
この時期のアシナガバチは、オオスズメバチに攻撃されたり、台風で巣をなくすことがあります。
アシナガバチは巣を失うと、人家の屋根裏や天井などに集団を作ることがあります。
ただ、攻撃性は低いので、(何もしなければ)襲われる可能性は低いです。
また、越冬前の10月〜11月、越冬後の3月〜4月には、洗濯物や布団に女王蜂が紛れ込むことがあります。
洗濯物を取り込む際は、アシナガバチがひっついていないかよく確認しましょう。
このあとは、ハチ刺されを防ぐ方法を解説していきます。
蜜の採取や花粉の媒介のために飼われていることが多く、ある意味もっとも親しみのあるハチと言えます。性格は穏やか、群れは数万匹に及ぶこともあります。
ミツバチは、刺激しないかぎり、攻撃性はとても低いハチです。野菜や果物などの受粉や、蜂蜜の採油のために、人間に養蜂されています。他のハチよりも長生きします。刺激を受けると攻撃してくるミツバチもいます。
ミツバチの針は、刺さるとハチ本体から抜けて、人体の皮膚から抜けなくなります。針はミツバチの体内と繋がっていて、刺すとミツバチは死んでしまいます。
毒性はとても強く、毒針・毒液は強い匂いを発し、他のハチを誘うので危険です。刺された場合は、毒針を指やピンセットで抜き、水や葉などで刺された部分を洗ったりこすったりして、匂いを消しましょう。
まれに、養蜂場のスタッフが刺されてショック症状になる事例も発生しています。
日本では、東南アジアに分布しているトウヨウミツバチの一種であるニホンミツバチと、セイヨウミツバチの2種が生息しています。
体長は12mmほど。巣は数年間使用される。草花の蜜や花粉を集める。性質は穏やかだが、女王蜂が死んだり、農薬が撒かれると興奮して刺しやすくなる。
寒い時期は攻撃性が高まり、巣に近づくと攻撃されることもある。
体長は13mmほど。一般的なミツバチは、セイヨウミツバチを指すことが多い。攻撃性は、ニホンミツバチよりはやや高い。巣箱の移動時や、農薬散布時などに刺されることが多い。
ミツバチの巣は、平らな板が垂れ下がったような形。
板状の巣が何枚も重なって大きくなり、大きいものでは1mほどになります。
民家の屋根裏や床下に巣を作ることが多く、大量の蜂蜜によってシミができてしまうことも…。
スズメバチの巣に比べれば危険性は低いものの、大量の蜂蜜・ミツバチの死骸の処理が必要という点で、一般の方が駆除するのは難しい巣です。
ミツバチは、他の蜂とは違う特徴があります。
攻撃性の低いミツバチですが、寒い時期は異常に攻撃性が強くなります!
巣に近づいただけで刺したり、集団で人を襲うこともあります。
「家のまわりにミツバチがいて不安」という方は、こちらからご相談ください。蜂の巣駆除の経験を積んだスタッフがすぐにご対応いたします。
さて、このあとはハチ刺されを防ぐための方法を解説しますね。
「黒い蜂を見たんだけど、どんなハチなの?」
お客様からよく聞かれる質問のひとつです。ここでは、市街地でも意外と多くいる「黒いハチ」について解説します。
体長20mmほど。ミツバチの一種。ずんぐりした体、モコモコした毛並みなど存在感があるので「怖い!」と思う方が多いです。羽音も「ブーン」と大きいので、よけい怖く感じやすいかもしれません。
じつはミツバチの一種で、とてもおとなしいハチです。捕まえたり、こちらから何か仕掛けない限り、人を襲うことはありません。また毒も弱いです。ただ、針が太いので刺されると痛いです。ちなみに胸の部分は黄色です。
体長17mmほど。名前の通り、泥や土を使ってツボの形の巣を作ります。8〜9月に平地や低山地に出現。攻撃性も低く、毒はスズメバチやアシナガバチよりも弱いです。
オオスズメバチも土を使って巣を作りますが、見分けるポイントを表にしました。
ドロバチ | オオスズメバチ | |
数と巣の大きさ | 1〜2匹・小規模 | 数百匹・大規模 |
営巣場所 | ベランダ・軒下・木や植物の枝やくぼみ・床下・屋根裏など 土の外 |
木の根元・土の中・床下・屋根裏など 土の中 |
ドロバチは土や泥を使って、軒下やベランダなど土の外に巣を作ります。一方、オオスズメバチは木の根元や床下など土の中に巣を作ります。
体長は25~30mmほど。地面に穴をほって巣を作り、獲物などを運び込む。浅い草地や砂地を好む。
車の運転中に、ハチが車内に入ってくることがあります。その時に焦って、手で払ったりしてハチを刺激するのは厳禁!ハンドル操作を誤って、事故を起こしてしまいます。
手で払ったりすると、ハチに「敵だ!」と思われて攻撃されます。こちらから何もしなければ、刺されることはありません。落ち着いて、スピードを落とし、どこかに停車しましょう。その後、窓やドアを開けて、出ていくのを待ちます。
ハチは明るい方向に向かう習性があります。
家に侵入された時も、窓や玄関など、ハチの出入り口を開放して、出ていくのを待ちます。室内の電気は消して、暗くしましょう。
叩いたり、払ったりする行動をとると、ハチに襲われます。
また、ハチは一度天井の方へ上がってしまうと、下の方が見えなくなります。明るい窓の方向もわかりません。そんな時は、ハチ駆除専用のスプレーを吹きかける対策がありますが、スズメバチの場合はとても危険です。
万全を期すのであれば、ハチ1匹からでも対応してくれる専門業者に相談してみましょう。
ハチの巣には、近づかないのが大原則。でも、知らない間に巣に近づいてしまうこともあります。その時も、手で払ったり、大きな声を出すのは厳禁です。
また、ハチは動くものや黒いものに反応します。静かにその場から離れましょう。
背を向けず、後ずさりして、距離をとってから逃げましょう。
逃げる際は、スズメバチの視界から外れるように姿勢を低くして逃げます。直角に曲がって視界から外れるようにするのも効果的です。
「蜂が家の中に入ってきた!」「ハチの巣に近づいて刺激してしまったかも…」と不安な方は、私たちハチ駆除のプロにご相談下さい。お電話一本で、すぐに駆けつけます。
ハチは基本的に、濃い色に対して興奮します。逆に薄い色になるほど、反応は少なくなります。蜂駆除業者が白い作業着を着ているのは、そのためです。
一説によると、ハチが黒に反応する理由は、天敵の熊の色が黒だから、と言われています。黒い服、髪の毛、黒い帽子、靴、カメラなどは注意が必要です。ハチが近くにいる場合は、黒色以外の帽子などで、髪の毛を隠しましょう。
スズメバチは、黒以外にも、赤や青などの濃い色にも反応して寄ってきます。手で追い払うような仕草はハチを刺激するので厳禁です。特に、オオスズメバチは、巣の近くで動く黒いモノにとても敏感です。対象物(敵)から5メートルほど離れていても、体当たりして刺すことがあります。
アシナガバチやミツバチは、スズメバチほど黒に対して敏感ではありません。ただし、巣の近くで動くものに対しては攻撃してきます。
その他、ハチを刺激するモノは避けましょう。
色や匂いなどで一度刺激されたハチは、警戒心がとても強くなり、近寄る人も襲われやすくなります。ハチが近くにいる場合は、色や匂いにも注意してくださいね。
刺された部分だけ症状が出る「局所症状」と、全身が痒くなったり腫れが広がる、「全身症状」があります。ハチに刺されるのが「ヘビに噛まれるよりも危ない」と言われるのは、この全身症状のためです。
ハチの種類や刺された箇所の多さなどによって、症状は変わります。
これ以上の症状では、痙攣が起こって倒れたり、意識がなくなります。命にかかわる状態で、一刻も早い救急処置が必要になります。
蜂の毒には、人の身体に痛みを引き起こす、さまざまな成分があります。ヒスタミン、セロトニン、アセチルコリン、ポリアミンなどがあります。
また、さらに怖いのは、「ハチ毒アレルギー(=アナフィラキシーショック)」です。1度ハチに刺された後、ハチ毒に対する抗体が作られます。二度目に刺された時に、抗体がアレルギー反応を起こすのです。
ハチ毒アレルギーが起こるかどうかは、人によって違います。
まずは、さらなる被害を抑えるために、刺された現場から離れます。巣が近くにあるかもしれませんし、ハチの毒は仲間を呼ぶ効果もあります。
重い全身症状が見られる場合は、命に関わりますので、一刻も早く病院に行きましょう。
病院に着くまでの間には、以下の対処をしておきます。
仰向けに身体を横たえる。足を高く、頭を低くする。
※吐き気がある場合は、横向きに寝かせる。
手や足を刺された場合、刺された部位より心臓に近い場所を縛る。
※ただし、毒が溜まると壊死するので、数分ごとに縛りを緩めます。
※可能であれば冷やして、血液が毒を吸収するのを遅らせます。
※ミツバチの場合は針が残っているので、抜き取ります。ただし、毒液の入った袋(毒嚢)を圧迫しないように、針の部分を持ってそっと引き抜きます。ピンセットや毛抜きが最適です。
ハチに刺された場合など、毒を取り除く器具がポイズンリムーバーです。市販されていますので、心配な方は持っておくと安心です。刺された後なるべく早く、15分以内に吸引します。ただし、あくまでも応急処置なので、その後は病院に行きしょう。
ハチは、ハチ同士で殺し合うほど、「自分たちの巣を守る」という防衛本能がとても強い生物です。敵に対しては、特殊なフェロモンを撒き散らして仲間を呼び、大勢で攻撃してきます。
年々数は減っていますが、それでも毎年、ハチに刺されて死亡する人もいます。もし、ハチに遭遇したり巣が近くにあったら、むやみに近づかないで、静かに、落ち着いて遠くへ離れましょう。
また、巣を作る場所も様々です。庭木、ベランダ、軒下、天井裏、床下、戸袋、壁の隙間、ダンボール箱、廃材、鳥の巣箱、犬小屋、トラックの荷台、放置してある生活用品や家具、排気用の煙突、など気がつかないような場所にも生息しています。
もしハチの巣の駆除をする場合は、専用のスプレーなどを使えば、素人でも不可能ではありません。ただし、大きな危険が伴います。
「自分で駆除しようとしたけど、失敗した!」という人も多く、防護網や防護服を着けずに、安易に自分で退治しようとして、刺される人は後を絶ちません。
アナフィラキシーショックは命にも関わるので、自分で駆除する場合は「これでもか」というくらい、周到に準備してください。
ハチが近くにいて困っている…安全に退治したい…とにかく早く駆除したい…という方は、こちらから私たちハチ駆除のプロへご相談してみることをオススメします。
相談やお見積りは無料ですので、悩みや困っていることを、どんなことでもいいのでお気軽にお話しください。
豊富な知識と技術で、安全にハチの巣を駆除いたします。ご家族への被害も心配する必要はありません。
ハチの巣について詳しく知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
特に攻撃性の強い"スズメバチ"には要注意ですが、アシナガバチ、ミツバチも不用意に近づくと刺されることがあります。
ハチを刺激する「黒いもの」や「匂いの強いもの」は避け、万が一刺されて体調不良がある場合は、迷わず病院を受診しましょう。
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