スズメバチの中でも、人間の生活範囲に巣を作ることが多いコガタスズメバチ。
比較的おとなしいスズメバチですが、庭に巣があると気づかずに刺激してしまい、刺されるケースがとても多いです。アシナガバチも似た事故が起こりますね。枝の密集した木の枝に作られると、外から気づきにくいのでやっかいです。
庭に木がある方、木や生垣のお手入れをする方は注意してくださいね!
ここから、コガタスズメバチの特徴、巣、駆除について解説します。
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学名 | Vespa analis |
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体長 | 女王蜂:2.5〜2.9センチ 働きバチ:2.1〜2.7センチ |
外見 | 体は黒、オレンジ色が混ざっている。オオスズメバチに似ている |
性格 | 温厚・おだやか。巣の2〜3メートル以内に近づいても刺さないことがある。しかし、一度刺激すると非常に攻撃性が高まる。 |
活動時期 | 5月:巣作り開始 6月〜9月:働きバチが羽化 10月〜11月:活動がピーク |
刺される時 | 7〜10月頃、草刈りや果樹の収穫の際に、巣に気づかず刺激してしまう。金木犀、ハナミズキ、椿などの木に好んで営巣する。 |
毒性 | 強い |
コガタスズメバチは、北海道、本州、四国、九州など日本全国に広く生息。
都市部にも生息するため、被害件数もかなり多いです。
「コガタスズメバチ」という名前ですが、実際はそこまで「小型」なわけではありません。
スズメバチの中では大きい部類に入り、凶暴性の高いキイロスズメバチよりも大きいです。
その姿形がオオスズメバチと似ていることから、「オオスズメバチと比較すると小型なため、コガタスズメバチと名付けられた」との説もあります。
姿形が似ているとはいえ、オオスズメバチの危険性は段違いです。
オオスズメバチはコガタスズメバチの2倍もの大きさになる個体もいるため、「これってどっちのハチだろう…」と迷ったら大きさに着目してみましょう。
ちなみに、ハチは働き蜂に比べて女王蜂の方が一回り大きいのが一般的。
一方で、コガタスズメバチは働き蜂も女王蜂もほぼ大きさが変わらないため、この2つを見分けるのは難しいです…!
コガタスズメバチは、スズメバチの中ではおとなしい部類です。
ただし危険性が低いわけではありません。巣を揺らしたり、刺激したりすると働き蜂が一斉に攻撃してきます。
とくに7月以降は働きバチが急増するため、刺されるリスクも高いです。
夏〜秋にかけては新しく生まれてくる女王蜂を守るため、さらに凶暴になります…!
庭木の影に巣を作ることが多いため、刺されるシチュエーションとしては「庭作業の途中でうっかり刺激してしまった」というケースが多いです。
おとなしいとはいえ毒をもつハチなので、十分にご注意ください。
このあとは巣の特徴と巣の場所などを詳しく解説します。
コガタスズメバチの巣はかなり特徴的です。
詳しく解説していきますね!
4月〜5月 | 6月以降 |
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トックリを逆さにした形 | 何層ものマーブル模様 |
(参考:「ハチの巣の形・特徴」川口市)
コガタスズメバチの巣は、4月〜5月の初期段階ではトックリを逆さにした形をしています。
この時、巣作りを行なっているのは女王蜂1匹のみ。
働き蜂が羽化し始めるとトックリの先端がかじり取られ、ボール状に発達します。
働き蜂が巣作りを行うようになり、表の右側の巣のようにマーブル模様の球体の巣に成長するんです。
成長した巣の大きさは、だいたいバレーボール(直径20cm)ほど。
大きくてもおよそ直径30cmほどと、スズメバチの巣としては小さめです。
巣にいる働き蜂の個体数は最盛期でも50頭〜100頭と、こちらもスズメバチにしては少なめです。
しかし先ほどもお伝えしたように、夏〜秋は凶暴ですのでご注意ください。
コガタスズメバチは、以下のような開放空間に巣を作ります。
とりわけ低い木の枝に巣を作るため、お庭のお手入れや農作業の際は注意が必要。
加えて、次の写真のように茂みの中に巣を作るケースが多いので、なかなか気づきにくいのも難点です…。
ちなみにこちらの写真は、実際に駆除依頼をいただいたお宅の様子です。
↓下の写真のように、しっかり駆除が完了しました。
誤って巣を刺激してしまったり、単に気づかずに気を揺すってしまったりすると、あっという間に働き蜂に刺されてしまいます。
巣の場所が身近であればあるほど危険なため、早めに駆除するなどして対処しましょう。
コガタスズメバチがマンションのベランダで巣作りを行なっている動画を見つけました。
興味がある方はぜひご覧くださいね。
コガタスズメバチの巣は、まだ危険性の低い6月までであれば自分でも駆除できます。
ご自身で駆除する場合は防護服を着用し、身の安全を確保した上で行なってくださいね。
駆除に適した時間帯は夜。
コガタスズメバチが巣で休んでいる時間帯を見計らって、巣に殺虫剤を吹きかけましょう。
注意点やさらに詳しい駆除方法はこちらの記事に書いてあるので、「自分で駆除したい」と考えている方はよ〜く確認してみてください。
▶︎自分でスズメバチの巣を駆除するなら6月まで!危険な巣やコツも紹介
ただ、自分で駆除できるとはいえ、スズメバチの駆除は命に関わる危険な作業です…。
7月を過ぎるとコガタスズメバチの凶暴性も高まり、刺されるリスクも高くなります。
知識がないままに行うのは本当に危険ですので、不安な方はみんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談くださいね。
数多くの実績をもつプロの作業員が、被害が出る前にすみやかに対処いたします。
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この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
比較的おとなしいと言っても、刺される危険性は十分にあります。庭に木や生垣などがある方は、ハチや巣がないか確認しましょう
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