「家の外にある給湯器の上に蜂の巣ができていた。殺虫スプレーをかけても大丈夫？」
「給湯器から異音がする。もしかして蜂の巣がつくられている？」

あなたは今、給湯器につくられた蜂の巣を駆除したいものの、「殺虫剤のガスによって給湯器が故障してしまうのではないか」と心配になり、この記事にたどり着いたのではないでしょうか。

結論からいうと、給湯器の燃焼中に可燃性のガススプレーをかけてはいけません。
たとえ給湯器の電源を切っていたとしても、給湯器の基盤部分は精密機械であり、殺虫スプレーをかけると故障の原因になります。
もしも給湯器の基盤部分に蜂の巣がつくられた場合は、行政もしくはハチ駆除専門業者に相談しましょう。

基盤ではない箇所にできた小さな蜂の巣は、この記事で紹介する方法で自力駆除することも可能です。
記事の中では、給湯器に巣をつくらせないための予防方法もお伝えするので、ぜひ参考にしてくださいね。
それではまいります。

「今すぐ給湯器につくられた蜂の巣を駆除してほしい」という方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
最短30分で駆けつけ、ベテランの職員が速やかに巣を駆除します。
蜂の巣駆除の料金・到着の流れはこちらのページをご覧ください。

給湯器は蜂の巣にとって絶好の営巣場所である

蜂が給湯器を好んで巣をつくる理由は次の3点です。

• 排気口から入り込みやすい
• 雨風をしのげて、ほどよく暖かい閉鎖空間である
• 外敵から身を守れて、幼虫を育てやすい

都市部や市街地に活動の場を広げる現代の蜂にとって、人家の給湯器は、餌場と巣を行き来しやすい、非常に快適な空間なのです。
ここからは、蜂の巣を駆除する前の注意点・事前準備について解説します。

給湯器のどこに蜂の巣がつくられたか確認する

駆除に取り掛かる前に、給湯器のどこに蜂の巣があるか確認しましょう。

安全のため、長袖の服を着て頭と目を守り、離れたところからスマホのカメラやズーム機能で確認するようにしてください。
蜂は光に寄ってくる性質があるため、スマホのライトは消しておくとよいでしょう。
蜂に巣をつくられやすい給湯器の部位は次の通りです。

外側から巣の位置を確認できないときは、給湯器の奥の方に巣がつくられている可能性が高いです。
給湯器の基盤にできた巣や、奥の方にできた巣、みっしりと隙間を埋めるようにつくられた巣は駆除が難しいです。ハチの巣駆除の専門業者に依頼しましょう。
ちなみに基盤の場所は、給湯器の製造元・タイプ・大きさにより異なります。

給湯器の側面や、浅い位置にできた小さな巣は、この下で紹介するポイントに気をつけながら自力駆除することも可能です。

【注意】蜂の巣を駆除する前に給湯器の電源を必ず切る

ハチの巣を駆除する前に、給湯器の電源を必ず切ってください。
給湯器が動いているときに殺虫剤をかけると、引火して火災の原因になったり、誤作動を起こして故障する可能性があります。

給湯器の電源を切り、本体の熱が冷めるまで待ってから、殺虫剤を使用してください。

給湯器の蜂の巣を駆除するために準備する

給湯器につくられた蜂の巣を駆除する前に、次の3つのことを準備しましょう。

1. 蜂の種類を確認する
2. エアゾールタイプの蜂駆除スプレーと防護服を準備する
3. 夜9時ごろに駆除を行う

順番に解説します。

1. 蜂の種類を確認する

給湯器につくられた蜂の巣が、次の写真のうちどれに近いか、確認してください。

	スズメバチ	アシナガバチ	ドロバチ
蜂の見た目	・丸みのある体 ・黒色とオレンジ色	・細長い体 ・黒色と黄色	・くびれのある体 ・黒色に斑模様
蜂の大きさ	2〜4cm	1〜2.6cm	0.6〜3cm
活動時期	4月から11月下旬	4月から10月頃	7〜9月頃
巣の見た目	・ボール状もしくは フラスコを逆さにした形 ・マーブル模様 ・巣穴が1つ	・シャワーヘッド状 ・灰褐色 ・巣穴が複数	・泥を固めた形 ・ボコボコしている ・巣穴はゼロ〜複数
巣の大きさ	・最大で直径60〜80cm	・最大で直径15cmほど	・3〜4cmほど

あなたの家の給湯器にできた蜂の巣が、攻撃性の強いスズメバチの巣や、直径10cmを超える大きな巣だった場合、安全のため行政やハチ駆除専門業者に依頼してください。
行政に連絡すると、スズメバチの巣を無償で駆除してくれる可能性があります（※自治体により対応が異なります）。「〇〇市 蜂駆除」などで検索してみてください。

一方で、比較的温厚なアシナガバチの巣やドロバチの巣だった場合は、この記事で紹介する方法で自力駆除することも可能です。

「どの写真にも当てはまらなかった」「そもそも蜂の巣かどうかわからない」という方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
プロの職員が巣の特徴をお伺いし、場合によっては無料の現地調査を行って虫の種類を判別いたします。

相談窓口：0120-610-457
7:00〜22:00受付

2. エアゾールタイプの蜂駆除スプレーと防護服を準備する

蜂の巣を駆除するにあたって、次の品物を準備しましょう。

• エアゾールタイプの蜂駆除専用スプレー（予備1〜2本）
• 防護服
• 剪定ばさみ、スコップなど（蜂の巣を落とす用）
• 可燃ごみの袋
• 懐中電灯（ライト部分に赤いセロファンを巻く）

給湯器の蜂を退治するときに使用できる殺虫剤は、「エアゾールタイプ」です。
庭木の虫退治で使用する液状の殺虫剤は、給湯器が故障する原因になるので使用してはいけません。

エアゾールタイプの殺虫剤とは、市販の殺虫剤でよくある、スプレータイプの殺虫剤です。
エアゾールタイプの殺虫剤は、ホームセンターやスーパーなどで購入できます。
成分表を確認してから購入しましょう。

↓Amazonで購入できるエアゾールタイプの殺虫剤はこちらです。

自宅にあるもので防護服をつくる

蜂駆除用の防護服を通販などで購入する場合、5万〜10万円が相場となります。
身近なもので簡易版の防護服をつくる場合、次の品物で代用しましょう。

• 厚手の長袖長ズボン
• ヘルメットもしくは虫除けネット付き帽子
• レインコート
• 雨靴
• 軍手
• タオル（首に巻く用）

自治体によっては、防護服を無償で貸し出してくれるところもあるため、問い合わせてみてもよいでしょう。

3. 夜9時ごろに駆除を行う

蜂の巣駆除は、日没後の夜9時ごろに行いましょう。
日中は働き蜂が外に出払っているため、昼間に殺虫スプレーをかけても、すべての個体を駆除することができません。

また、女王蜂を仕留めそこねると、再び巣をつくられる可能性があります。
まとめて駆除できる「夜9時ごろ」に駆除するのがベストです。

給湯器にできた蜂の巣を駆除する方法

給湯器にできた蜂の巣の駆除方法を3ステップで解説します。

1. 蜂の巣に近づき、殺虫スプレーを構える

懐中電灯を点灯させながら、蜂の巣の風上に立ってください。
蜂は光に寄ってくる習性があるため、玄関や室内の電気は消しておきましょう。
蜂の巣が頭上にある場合、真下に立つと蜂が一斉に襲いかかってくる可能性があります。

少し離れた位置から、殺虫スプレーのノズルが巣穴に向くように構えてください。

2. 殺虫スプレーを噴射する

蜂の巣の巣穴に向けて殺虫スプレーを20〜30秒間噴射しましょう。
殺虫スプレーが給湯器の精密機械部分にかからないよう、巣穴を狙って噴射してください。

たとえ巣の中から蜂が出てきてもひるまず、蜂に向かってスプレーを噴射してください。
1缶使い切る勢いで吹きかけましょう。

3. 翌日、蜂の巣を落とす

翌日、残った殺虫スプレーを巣に吹きかけて、生き残りがいないか確認しましょう。
蜂が巣穴から出てこなければ、剪定ばさみやスコップを使って蜂の巣を地面に落とします。
落とした蜂の巣と蜂の死骸は、可燃ごみの袋に入れてごみに出してください。

このとき、蜂の死骸や蜂の巣に素手で触らないよう注意しましょう。
スズメバチは死後1日程度、反射的に毒針で刺してくることがあります。
翌日に蜂の巣を処分することで、タイミング悪く外に出ていた働き蜂もまとめて駆除できます。

「給湯器の蜂の巣」の駆除事例

みんなのハチ駆除屋さんでは、給湯器の蜂の巣駆除を承っております。
駆除事例を2件ご紹介します。

給湯器にできたアシナガバチの巣の駆除事例（静岡県静岡市/O様邸）

8月5日、「給湯器の側面にできたアシナガバチの巣を駆除してほしい」とお問い合わせをいただきました。
発見場所はお客さまの会社事務所で、巣の大きさは10cm以上、「当日すぐに駆除してほしい」とのことでした。
「危険なので近づいたり刺激したりせずにお待ちください」とお伝えし、急いで現場に直行。職員が速やかに駆除を行いました。

給湯器にできたアシナガバチの巣の駆除事例（大阪府吹田市/A様邸）

8月6日、「給湯器の周りを数匹のハチが飛んでいる、中に巣があるのではないか」とご相談をいただきました。
発見場所はお客さまのご自宅で、10匹以上のハチが集まっていて大変危険な状態とのことでした。
給湯器付近に近付かないようお伝えし、すぐに現地調査を行ったところ、給湯器の内側に大量のアシナガバチの巣ができていました。
中には、去年や一昨年の巣も残っていました。
パイプと精密機械を守りながら、速やかにハチの巣を駆除し、再発予防をさせていただきました。

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「今すぐ給湯器につくられた蜂の巣を駆除してほしい」という方は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談くださいね。
専門の職員が駆けつけ、その日のうちに蜂の巣を駆除します。
蜂の巣駆除の料金・到着の流れはこちらのページをご覧ください。

給湯器に蜂の巣をつくらせない方法

巣を駆除したあと、同じ場所にハチの巣をつくらせないためには、次の2つの方法が効果的です。

• 給湯器の周りの壁や床に殺虫スプレーを吹きかける
• 給湯器の周りに木酢液の入った瓶を設置する

オススメは殺虫スプレーを吹き付ける方法です。
蜂は、木酢液の焦げたような匂いを嫌うものの、賃貸の場合、強い匂いのするものを共用廊下に設置すると苦情がくる可能性があります。
蜂よけの効果が雨や風化で薄れないよう、3〜4日に1度、壁や床に殺虫スプレーを散布するとよいでしょう。

持ち家の場合、営巣前の女王蜂を捕まえるペットボトルトラップを、給湯器の近くに仕掛けておくのも効果的です。
▶ペットボトルトラップの作り方はこちら

まとめ

この記事では、給湯器の内側にできた小さな蜂の巣を駆除する方法を解説しました。
とくに重要なポイントを振り返ってみましょう。

• 給湯器の燃焼中、基盤に殺虫スプレーをかけると火災や故障の原因になる
• 給湯器の蜂の巣を駆除する前に、給湯器の電源を必ず切る
• 給湯器の蜂の巣駆除では、液状ではなく、エアゾールタイプの殺虫スプレーを使用する

給湯器につくられた蜂の巣駆除は、この記事で紹介した方法を参考に、安全第一で行ってください。
直径10cmを超える大きな蜂の巣や、危険なスズメバチの巣は、下手に自力で駆除しようとすると刺される危険があります。
絶対に近寄らず、専門家に相談してくださいね。