【毒のカクテル】ハチの毒と刺された時の対処法

蜂退治専門家が語る
更新日2019年02月04日

蜂の毒は、蜂の体で作られた化学物質です。
いろんな物質がブレンドされているので「毒のカクテル」とも呼ばれます。

去年の夏、オオスズメバチの毒液を顔に浴びてしまったお客さんがいました。市販の防護服を着ていましたが、顔の網目カバーの隙間から毒液をふきかけられたのです。

霧状になった毒液の一部が目に入り、「30分程目を開けられない激痛が続いて…。正直、失明も覚悟した」とお話されていました。

そういうこともあるので、市販の網目カバーの防護服では危険が残ります。プロ用のプラスチックのカバーでないと、完全には防げません。

蜂の毒には2つの作用があります。

直接作用 毒の量に左右される。毒が多いと、全身症状が出て死ぬことも
アレルギー作用 毒の量は関係ない。アナフィラキシーショックと呼ばれる

蜂の種類、毒の量、刺された場所、体長、体質などで症状は異なります。

この記事では蜂の毒とその作用についてお伝えします。

蜂に刺された時の症状

局所症状 刺された箇所の痛み・腫れ・かゆみ
1週間ほど続く
全身症状 軽め じんましん、全身が赤くなる、全身のかゆみ、だるい、苦しい
中くらい 喉がつまった感じ、胸が苦しい、口の渇き・しびれ、吐き気、嘔吐、下痢
重症 呼吸困難、のみこめない、声が出ない、目が見えない、耳が聞こえない、意識がもうろうとする
危険 失禁、手足のけいれん、脈不全

ズキンズキン痛む(炎症)

腫れる(発熱)

かゆくなる

まずはこのような症状が出ます。

毒は人の体内にはいるとスグに作用します。

  • ・皮膚の組織を壊す
  • ・強い痛みや腫れが起こる
  • ・白血球を壊す
  • ・血圧を下げる
  • ・気道が腫れて呼吸しにくくなる

蜂の毒は「毒のカクテル」と言われるほど、いろんな成分が入っています。そのため、症状もさまざまです。

そのなかで、以下のような全身症状が出た場合は、すぐに病院に行ってください。

呼吸困難/心不全/動悸/嘔吐/意識障害/全身のじんましん/めまい、他

アナフィラキシーショックの可能性があり、危険です。とくに刺されて15分〜30分以内に全身症状が起こったら、救急車を呼ぶなどして早急に病院へ行きましょう。

解毒剤はない!応急処置の方法

蜂に刺された時は、なるべく早く病院に行きましょう。

それまでの応急処置の方法をお伝えします。

①刺された場所を水で流す

蜂の毒は水に溶けやすいので、毒を薄める効果があります。毒の周りや腫れを抑える効果も。

②針を取り除く

毒針が刺さったまま残っている場合は、ピンセットなどで取り除きましょう。指でつまむと、逆に押し込んでしまう可能性があるのでやめましょう。

ピンセットがない場合は、カードで払い落とすようにしてください。

※針が残るのはミツバチです。スズメバチとアシナガバチは針は残りません。

③毒を出す

指で刺された場所をつまみ、血と一緒に毒をしぼりだします。市販のポイズンリムーバーを使うのもOK。

口で吸い出すのは止めましょう!毒が口から体内に入る可能性があります。

④薬を塗る

抗ヒスタミン系のステロイド軟膏を塗って、患部を保冷剤などで冷やします。

市販のおすすめ商品はムヒアルファEX。
炎症を抑えてくれて、サラッとしてベタつきが少ないのでおすすめです。

※アンモニアは効果がないので止めましょう。

⑤病院に行く

かゆみ・腫れが続く局所症状→皮膚科

全身症状→内科・外科・アレルギー科

刺されて15分以内に全身症状を感じたら、すぐに病院に行きましょう。

全身症状の危険な症状が出ると、命にかかわります。死亡の多くは、上気道の不全による窒息死。これがアナフィラキシーショックと呼ばれます。

痛みを引き起こす成分

スズメバチの毒は主に3種類あります。

毒の種類 成分 症状
アミン類 ヒスタミン
セロトニン
カテコールアミン
アセチルコリン
ポリアミン
ドーパミン
アドレナリン
ノルアドレナリン
痛み、腫れ、かゆみ
低分子ペプチド ハチ毒(ホーネット)キニン
マストパラン
メリチン
アパミン
MCD-ペプチド
アレルゲン抗原5
アパミン
神経毒、溶血、アレルギー、赤血球の破壊
酵素 ホスホリパーゼA
ホスホリパーゼA1
ホスホリパーゼA2
ヒアルロニダーゼ
プロテアーゼ
アンチゲン5
細胞の破壊、溶血、アレルギー
非酵素系神経毒 マンダラトキシン 神経系に

このように、蜂の毒の成分はいろいろあり、複雑です。アミン類が痛みを引き起こし、酵素プロテアーゼが体の組織を壊し、ペプチドが筋肉の収縮を引き起こす、などさまざまな成分が合わさって作用します。

ペプチドなどの神経毒は、心筋や呼吸の麻痺を引き起こします。オオスズメバチだけ、マンダラトキシンという神経毒を持っています。

しかし、これらの毒よりも危険なのは、刺されたことで起こるアレルギー症状=アナフィラキシーショックです。

ホーネットキニンなどの酵素は、アナフィラキシーショックの原因物質です。

【参照】
ハチ(刺傷) - 日本中毒情報センター
蜂毒アレルギーの臨床

死んだ蜂に刺される?

死にかけているハチ、死んだ直後のハチでも、腹部を刺激すると毒針が作動することがあります。

地面に落ちているハチ、死んでいるハチにも触らないよう注意しましょう。

ちなみにミツバチは1度刺すと、針を抜く時に内臓が切れてしまい死んでしまいます。そのため刺すことは自分の命と引換えの行為なのです。

スズメバチとアシナガバチは、何度も刺すことができます。

毒が強いハチ

種類 毒の量
オオスズメバチ 最大
モンスズメバチ
キイロスズメバチ
チャイロスズメバチ
コガタスズメバチ
ツマグロスズメバチ
ツマアカスズメバチ
ヒメスズメバチ

目に入っても痛い・危険

毒針で体内に入るのも痛いですが、空中に霧のように撒かれることも。目に入ると激痛で、毒の量が多いと失明の恐れもあります。

駆除する時、プラスチックのカバーで頭部・顔を防御していないと、毒液を顔にかけられます。網だと網目の隙間から毒液が入り込んでくるのでダメです。

蜂の毒針の仕組み

毒針は、中心に針があり、それを2本のさやが守っています。

さやにはノコギリのようなギザギザが付いています。針を刺しやすくするためです。このギザギザが瞬時に上下動し、皮膚を切り裂いて食い込むのです…!

まとめ

蜂の毒にはさまざまな種類がありますが、アナフィラキシーショックになると命にかかわります。

近くに蜂の巣がある、蜂に刺される可能性がある場合は、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。

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