「蜂の巣を駆除したいんだけど、スプレーって何を使えばいいんだろう」
「普通に売ってるやつで大丈夫なのかな?」
「いっぱいあって、どれがおすすめなのかわからない…」
蜂の巣を自分で駆除する時に必須なのが殺虫スプレーです。
どれも似たり寄ったりなので「どれが一番効果的なのか」がわかりにくく、自分で調べたり比較したりするにも面倒ですよね。
申し遅れました。みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ、日向と申します。
この記事では現場で実際に駆除作業を行っている私が、蜂の巣駆除におすすめの殺虫スプレーを紹介します。
最初に結論をお伝えしてしまうと、市販の殺虫スプレーにそこまで大きな差はありません。
実は蜂専用のスプレーではなく、キンチョールやアースジェットなどの一般的な家庭用殺虫スプレーでも十分に効果があります。
とはいえやはり、蜂専用に考えられたスプレーの方が噴射距離や威力の面で安心なことも。
このあと厳選してお伝えするので、スプレー選びの参考にしてみてください。
また、蜂の巣の駆除は、業者にお任せいただくのがもっとも確実ではあります。
ただ「自分でスプレーを使って蜂の巣を駆除したい」という方が安全に駆除を完了できるよう、殺虫スプレーの紹介という形でお手伝いできれば幸いです。
※もし自分での駆除が難しい場合は、みんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談ください。
最短30分で蜂の巣駆除のプロがお伺いし、専用器具を使用して安全に駆除いたします!
蜂の巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
ではさっそく、おすすめの殺虫スプレーを紹介していきます。
①即効性に優れていること、②噴射威力が強力なこと、③ネット等で手軽に購入できることの3観点をベースに選びました。
(↓商品名をタップすると、詳しい解説ブロックにジャンプします。)
また、駆除の際はいずれも2〜3本は用意しておくと安心です。
自力での駆除の際にはすべての蜂が動けなくなるまで殺虫スプレーを噴射する必要があり、1本は確実に使い切ってしまうかと思われます。
いざという時にスプレーが足りなくなるのは大変危険なので、2〜3本は準備しておいてください。
またスプレー式の殺虫剤の中には可燃性の高圧ガスを使用している商品もあります。
使用上の注意を必ず確認し、火気の無いところで使用しましょう。
特徴 | 反撃させないハチ無力化処方、最大12m噴射 |
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殺虫成分 | フタルスリン、モンフルオロトリン、ビフェントリン |
内容量 | 550ml |
価格 | 1,180円(2024年3月29日15:00時点のAmazonの価格) |
バズーカ方式で大量噴射できるため、狙った場所へ強力に薬剤を噴射可能。
楽天・Amazon・Yahooショッピング等々さまざまな通販サイトの中でも、共通してランキング1位を獲得しているなど人気の製品です。
確実に巣を狙って駆除したい場合におすすめです。
特徴 | 行動停止成分、4ヶ月間の巣作り予防効果、最大12m噴射 |
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殺虫成分 | フタルスリン、トラロメトリン |
内容量 | 550ml |
価格 | 936円(2024年3月29日15:00時点のAmazonの価格) |
噴射距離が長いだけではなく拡散性も高いため、あたりを飛び回る蜂にもしっかりと作用します。
さらに持続殺虫成分であるトラロメトリン配合のため、戻ってきた蜂にも作用するほか巣作りを予防する効果も。
ピンポイントで巣や蜂を狙う自信がない方、また一気に予防も行いたい方におすすめです。
特徴 | 行動停止成分、最大12m噴射 |
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殺虫成分 | フタルスリン、トラロメトリン、シフルトリン |
内容量 | 550ml |
価格 | 936円(2024年3月29日15:00時点のAmazonの価格) |
先ほど紹介した「ハチアブバズーカジェット」の、スズメバチ向けの商品です。
販売元のフマキラーさんによると、スズメバチバズーカジェットは「ハチアブバズーカジェットよりも殺虫成分を多く配合している」とのこと。
引用:カダン スズメバチバズーカジェット 550ml|園芸用品|フマキラー製品情報サイト
スズメバチの巣に限らず、より強力な作用を求める方にもおすすめです。
特徴 | 高い殺虫効果、プロも使用 |
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殺虫成分 | dd-T80プラレトリン |
内容量 | 480ml |
価格 | 3,707円(2024年3月29日15:00時点のAmazonの価格) |
ハチノックにはdd-T80プラレトリンという殺虫成分が含まれ、この成分は蜂に対してとくに高い致死効果を発揮することが実験にて明らかになっているようです。
引用:北日本病虫研報「クロスズメバチに対するピレスロイド系殺虫剤の効果試験」
平成元年には、林材業労災防止協会でも「ハチノック」の使用が推奨されたのだとか。
他の商品と比較してやや値段が高めですが、高い効果を求めるならハチノックがベターです。
ただし、ノズルが細いため狙ったところに確実に噴射できる一方で、噴射範囲が狭いというのが短所でもあります。
小さめの巣にピンポイントで対処する場合に適していますね。
特徴 | 庭木・生垣でも使用可能、行動停止効果 |
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殺虫成分 | モンフルオロトリン、メトフルトリン、シラフルオフェン |
内容量 | 480ml |
価格 | 1,055円(2024年3月29日15:00時点のAmazonの価格) |
植物にやさしい配合で、周りに庭木等がある場合でも使用可能な殺虫スプレーです。
その分やはり殺虫効果の成分は他の製品に比べて少ないものの、行動停止効果に優れるため安全に駆除作業を行えます。
庭木や植物を気にせず使用したい方におすすめです。
最後に、プラスαであると便利なアイテム「エアロング」を紹介します。
こちらは伸縮式の器具で、殺虫スプレーを先端につけることで高所作業やスプレーの届きにくいところへの噴射が楽になります。
私たち蜂の巣の駆除業者も、このような器具を使用して駆除作業を行うことがあります。
「どうしても自分で対処したいけれど、スプレーが届かなそう」という場合はこのようなアイテムの準備も検討してみてください。
さて、ここまでおすすめの蜂の巣駆除スプレーを紹介しましたが、やっぱり自分で吟味した上で納得して購入したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最低限ここをおさえればOK!という選び方をお伝えしますので、ひとつの参考にしてみてください。
蜂の巣駆除に使用するスプレーは、合成ピレスロイド系の成分が含まれているものを選びましょう。
ピレスロイドとは、ゴキブリやハエ、蚊といった害虫に作用する殺虫成分です。
蜂はハエやゴキブリよりも薬剤に弱いとされ、アシナガバチやスズメバチに対する効果も高いです。
スプレーの成分表示の箇所を確認し、「ピレスロイド」の記載があるか確認してみてください。
ピレスロイド系の成分の中でも、蜂駆除スプレーに多く配合される成分とその効能は以下です。
スプレーを選ぶ際は、この辺りの有効成分が入っていれば問題ないと考えていいでしょう。
プラレトリン | 殺虫効果が高く、即効性がある |
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フタルスリン | 即効性がある |
トラロメトリン | 持続的な殺虫成分がある |
モンフルオロトリン | 行動停止効果があり、即効性が高い |
レスメトリン | 殺虫効果が高い |
メトフルトリン | 殺虫効果があり、揮散性も高い |
シラフルオフェン | 魚毒性が低く、残効性がある |
また、ピレスロイドは人間の体内に入っても速やかに分解され体外へ排出されます。
そのため人体への危険性はそこまで心配する必要はありませんが、念のため小さいお子さんや妊婦の方は使用せず、使用している場所からも離れておきましょう。
自分での駆除に不安がある方は、とくに即効性と噴射威力が重要です。
ピレスロイド系の成分が入っていれば即効性には問題ありませんが、スプレーの中には噴射距離が短いものもございます。
「噴射距離が短い」=「そのぶん巣に近づかなければいけない」ということですので、危険度が上がってしまうんですね。
また、働き蜂が周りを飛び回るようなことを考えると、噴射範囲が広くスプレーがしっかり拡散されるような商品の方が安心です。
ピレスロイド系の成分は植物に対して害はないともされますが、種類によっては枯れてしまうケースも少なくありません。
庭でお花や農作物を育てている方は別の場所に移動させておく、もしくはハチアブエアゾールのような庭木にも使用可能な商品を選びましょう。
またピレスロイド系の成分は、害虫のみならず爬虫類・両生類・魚類にも効果を発揮してしまいます。
これらの生き物を飼育されている方は、必ず使用する場所から離れた所にケージや水槽を移動させておいてください。
ケージ用のフタがある場合は、少しの間フタを閉めておくとなお安心です。
もちろんカブトムシやクワガタなど対しても殺虫効果がはたらくため、飼育されている方は十分にご注意ください。
もし殺虫スプレーが用意できない場合、代わりに金属製品の潤滑油などを使用してもある程度は効果的とされています。(「CRC-556」というオイルスプレーが代表的です)
殺虫成分は含まれていないので即死させる効果は無いのですが、べったりとしたオイルで蜂の動きを停止させられるため、反撃されることはありません。
動けなくなった蜂は地上に落下し次第に弱って死んでいきます。
ただし家の周りがかなり汚れてしまうのと、噴射距離・噴射範囲で心許ないところがあります。また駆除業者としては、殺虫効果が乏しいのが気になるところです。
代わりに使用することも可能ではありますが、積極的におすすめはできません。
止むを得ずスプレーを用意できないような場合は、基本的には駆除業者に依頼しましょう。
最後に、スプレーを使用して蜂の巣を駆除する際の注意点をお伝えします。
大袈裟なようではありますが、蜂の巣の駆除は命に関わる作業です。
まずは本当に自分でも駆除できるか確認し、服装など念入りに準備した上で進めましょう。
蜂の巣を安全に駆除できるかどうかは、巣の大きさや時期によって変わってきます。
以下の状況であれば、自分で駆除するのは危険です。
ちなみに市販の殺虫スプレーには、巣の大きさは「直径25cm」を限度に業者への依頼を行うよう記載されているものがあります。
直径25cmというとバスケットボールほどのサイズ。
慣れない方は20cm程度でもかなり恐怖を感じる大きさかと思います。
直径15cmを超えたあたりから働き蜂の数が爆発的に増えてくるので、「直径25cm」と言わず危険を感じるようであれば迷わず駆除業者へご連絡ください。
自分でも駆除できそうな状態であれば、さっそく駆除の準備を進めましょう。
こちらの記事で蜂の巣駆除に関する情報をまとめています。
自分での駆除を考えている方はとくに、安全のためにもよくご確認ください。
▶︎蜂の巣駆除の方法をプロが解説|スプレーの選び方、手順、費用相場
最後までお読みいただきありがとうございます!
ここまでは、現場のプロの視点でおすすめの殺虫スプレーを紹介しました。
冒頭でもお伝えした通り、市販の蜂の巣駆除スプレーに大きな差はありません。
ただし噴射威力や配合されている成分の面で特徴がやや異なるため、中でも自力駆除に適した商品を5つピックアップしてみました。
殺虫スプレーは、ご自身での蜂の巣駆除に必須のアイテムです。
安心して作業できるよう、納得できるものを購入してみてください。
また、もし自分での駆除に不安を感じる場合はみんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談くださいね。
被害が出る前に、蜂の巣駆除のプロがすみやかに危険な巣を駆除します。
蜂の巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
ここまではみんなのハチ駆除屋さんのスタッフ、日向がお伝えしました。
安全に蜂の巣駆除が完了することを願っております!
この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
蜂の巣駆除に殺虫スプレーは必須のアイテムです。そのため殺虫スプレーの善し悪しも重要ではあるのですが、「自分で安全に駆除できるレベルの巣か」の判断も重要。注意点も合わせてよく確認してみて下さい。
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