梅雨で雨が続いています。
外を眺めていると、ベランダの軒下のところに蜂の巣らしきものを見つけました。
ちょうど殺虫剤もあるので自分で駆除してみようと思うんですが、そういえば蜂の巣駆除は雨の日の方が安全という話を聞いたことがあります。
それって本当ですか…?
もし本当なら、雨も続くみたいなのでこのまま駆除するつもりです。
詳しく教えてください。
みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ、日向がお答えします!
ご自身で蜂の巣を駆除するタイミングとして「雨の日」は狙い目です。
カラッと晴れている日に比べると、雨の日の方が駆除しやすいと言えるでしょう。
というのも、雨の日は働き蜂の動きが鈍くなるため。
羽が雨に濡れることで飛行能力が低下するので、飛び回る蜂に対処するといった危険な作業を行わずに済みます。
ただし雨の日だからといって絶対に安全というわけではありません。
かなりの大雨ですと殺虫スプレーの薬剤が届きにくいことがありますし、油断していると刺されてしまう恐れもあります。
雨の日は駆除のタイミングとしてはおすすめですが、身を守るための対策は変わらずしっかり行っておきましょう。
このあとは雨の日の蜂の生態や駆除方法、注意点をお伝えしていきますね!
※「今すぐにでも蜂の巣を駆除して欲しい」という方は、私たちみんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
蜂の巣駆除のプロが最短30分でお伺い。安全な場所でお待ちいただいている間に、すみやかに巣を駆除します!
「蜂の巣駆除は雨の日がいい」と言われる理由は、おもに次の2つです。
雨の日の方が安全面で安心できるほか、駆除の効率という意味でもおすすめできます。
自分で蜂の巣駆除をするにあたって、もっとも不安なのは蜂の返り討ちにあうこと。
ですが雨の日に駆除作業を行うことでそのリスクをおさえられます。
蜂は雨に濡れると水分で羽が重くなります。
そうすると思うように羽が動かせなくなり、飛びにくくなるんです。
たとえばスズメバチは、時速30〜40kmものスピードで飛行できる羽を持っています。
しかし雨に濡れることで、素早く羽を羽ばたかせることができなくなるんです。
そのため動きが鈍くなり、いつものように素早く攻撃することが難しくなります。
そのため刺されるリスクが軽減されるんですね。
ちなみに、蜂は巣を作る場所も「雨を凌げる場所」を基準に選びます。
そのためあなたの家にできた巣も、軒下や雨戸、木の影といった雨に濡れにくい場所にあるのではないでしょうか。
蜂は雨の日に飛びにくくなることから、エサ探しや巣の材料探しに出かけることも少ないです。
そのため雨の日は、巣にほぼすべての蜂がいる状態。
この状態で駆除作業を行えば蜂を一気に駆除できます。
通常、晴れの日ですと常に何匹かの働き蜂が外出しているため、戻ってきた蜂を駆除する作業が必要になります。
一方で、ほぼすべての蜂が巣にいる状態であれば駆除も1回で済むため効率がいいんです。
また出かけている蜂を駆除し損ねると、蜂が戻ってきた際に攻撃的になるリスクがあります。
そのようなリスクを抑えられるといった点でも、雨の日は駆除に適したタイミングなんですね。
蜂には「雨の日」以外にも、動きが鈍くなるタイミングがあります。
ここを狙うことで、駆除作業の際のリスクをなるべく回避することが可能です。
蜂には気温15度を下回ると動きが鈍くなり始めるという特徴があります。
さらに10度以下まで気温が下がると、活動もままならない状態になるんです。
医療従事者であり、同時に蜂の事故対策を行ってきた小川原辰雄さんの著書では、以下のような調査結果が記載されていました。
気象との関係をみると、ハチ刺し症の数は、気温と正の相関関係がみられ、降水量とは強い負の相関関係が認められた。つまり雨が少なく暑い夏にハチ刺し症は多く発生する。
引用:小川原辰雄『人を襲うハチ 4482件の事例からの報告』P.42(山と渓谷社、2019年)
つまり、暑い日には蜂に刺される被害が多くなり、寒い日や降水量の多い日は刺される被害が少なくなるということ。
そのため気温が低い日を狙うと、あなたが刺されにくい状態で蜂の巣を駆除できるわけですね。
蜂は「夜」、正しくは暗闇が苦手です。
そもそも蜂の視力は人間と比べるとかなり劣るもので、暗闇の中だとほとんど何も見えなくなってしまいます。
暗闇の中で蜂の巣を懐中電灯で照らすと、働き蜂が光の方に向かって飛んできます。ただそこで懐中電灯を消すと、飛べなくなってその場に落下してしまうんです。
時間帯も暗くなる時間を狙うことで、あなたの安全を確保できる可能性が高まります。
ではさっそく雨の日の蜂の巣の駆除方法、注意点を解説します。
蜂の動きが鈍いとはいえ、蜂の巣駆除は命に関わる作業です。
あなたの安全を第一に作業を行いましょう。
自分で蜂の巣を駆除するには、殺虫剤の準備はもちろん防護服などの準備が必要です。
個人ではなかなか手に入らないケースも多いですが、無料貸し出しを行っている自治体もあるのでぜひ一度確認してみてください。
防護服を用意できない場合は、厚手のカッパ・長袖長ズボン・軍手・帽子など肌が見えないような服装で代用しましょう。
また蜂にはもうひとつ、夜が苦手という特徴がありましたね。
あなたがより安全に駆除を行うためにも、時間帯は夜暗くなってから行うのがおすすめです。
自分で蜂の巣を駆除するための準備物・ノウハウはこちらの記事ですべて解説しています。不安のある方は一度確認してみましょう。
▶︎蜂の巣を自分で安全に駆除する方法|プロが教えるコツ、準備物、手順
雨の日に蜂の巣を駆除する際は、殺虫剤を多めに用意しておきましょう。
雨が降っていることで薬剤が巣に届きにくかったり、雨に流れてしまったりする可能性があります。
通常ですと2本は用意しておくのが適切なため、雨の日に作業する場合2〜3本は用意しておくと安心です。
殺虫剤を何本も用意しなくてはならないとなると、自分で対処するとはいえ費用がかさんでしまいます。
ただ蜂の巣駆除は命の危険もある作業なので、安全を確保するという意味で必要経費と考えていただければと思います…!
「やっぱり自分ではどうしようもない」「業者にお任せした方が早いし確実かも」と感じた方は、私たちみんなのハチ駆除屋さんへお気軽にご相談ください。
お電話、現地でのお見積もりは無料。被害が出る前に安全に駆除します!
蜂の巣の駆除が完了したら、あわせて予防対策を行っておくことをおすすめします。
一度巣が作られた場所は、巣作りに適した環境である可能性が高いです。
次の2つの対策を行いましょう。
まずは巣があった場所に殺虫スプレーを吹きかけておいてください。蜂が寄ってこなくなります。
通常は1〜2週間の間隔で、雨が降った後はその都度かけ直すのが望ましいです。
通常の殺虫スプレーでも問題ありませんが、予防効果のあるものも販売されています。
加えて、巣があった場所の周辺を定期的に見回り・整頓しておきましょう。
物がたくさんある状態だと「雨風を防げる場所」ができてしまい、巣が作られる可能性が高まります。
また定期的に確認することで、巣が作られていた場合でも早期発見が可能です。
巣が大きくなってからの駆除はかなり難しいので、こまめな点検で被害をおさえましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます!
雨の日の蜂の巣駆除について不安は解消されたでしょうか。
雨の日は、蜂の動きが鈍くなる・巣に蜂がこもっているという点で蜂の巣駆除の効率が良くなります。
ご自分で駆除したいと考えている方は、準備物や手順をしっかり確認した上でチャレンジしてみましょう。
ただ、大きくなった蜂の巣を自分で対処するのは本当に危険です。
「自分ではどうしようもない」と感じた方は、お気軽にご相談いただければと思います!
▶︎蜂の巣駆除のプロに相談する
ここまでは、みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ・日向がお伝えしました。
この記事があなたの不安解消の手助けとなれば幸いです!
こちらの記事もオススメです!>> すべての記事を見る
ハチ対策の知識>> すべての記事を見る