ハチの巣の駆除は、巣の場所によって駆除の方法・作戦を変えましょう。
刺されず安全に駆除するためには、正しい知識が大切です。
蜂の巣が作られる場所は、大きく5つあります。
ハチの巣の駆除は、ただでさえキケンです(とくにスズメバチ!)。
この記事では、ハチの巣の場所ごとの駆除のコツ、基本的な注意事項などを書いていきます。
みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ・日向の経験を踏まえてお伝えしてくので、ご自分でハチの巣を駆除しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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大事なことなので繰り返しお伝えしますが、ハチの巣の駆除は安全第一!
これが何より大切です。
まず、ハチに刺されないために注意すべきポイントをお伝えします。
昼間や日中に駆除をしても、ハチがつぎつぎに巣に戻ってくるのでキリがありません。
たとえ巣を上手く取り除けても、それとは別に、戻ってくるハチの対策が必要です。
また、ハチは日中、巣を離れて外で活動します。
そのため、日中に巣を駆除しても、外に出ていたハチが夜戻ってきて、また巣を作ってしまうことがあります。
逆に夜は、ほとんどのハチが巣に戻っているので好都合。
ただしキイロスズメバチは、夜になると昼の数十倍のハチが巣の表面で見張りをするので要注意です!
夜ハチを駆除するには、懐中電灯が必要です。
ただし、夜に懐中電灯の光を巣に当ててしまうと、ハチが警戒して飛んできます。
それを防ぐために、赤いセロファンを懐中電灯に貼り付けましょう。(※ハチは赤い光を識別しにくい=反応しにくくなるため)
ハチ駆除のスプレーには、合成ピレスロイド系の殺虫剤か、ハチ駆除専門スプレーを使いましょう。
一番効果が高いのは、やはりハチ駆除専用のスプレー。
ただ、一般家庭向けの、ゴキブリや蚊などの駆除スプレーも合成ピレスロイド系のものでOKです。スズメバチ・アシナガバチに対する効果は高いです。
スプレー式殺虫剤 | キンチョール・フマキラー etc |
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燻煙式殺虫剤 | バルサン etc |
ハチ駆除専用スプレー | スーパーハチジェットプラス ハチアブスーパージェット etc |
スプレーは弱燃性なので、火気には注意してください。
ハチ駆除専用の防護服は、買うと数万〜10万以上のものも。
貸し出している自治体もあるので、お住まいの区役所・市役所に問い合わせてみましょう。
防護服のかわりに、市販の洋服やグッズで代用もできます。
顔はできるだけスキマなく覆います。軍手は2枚重ねが安全。
殺虫剤を吸い込まないように、マスクもします。
スボンの裾は、長靴の中に入れ込みます。
また、ハチは黒い色と強い匂いに反応し、攻撃性が高まります。
できるだけ色の薄い、白を中心にした服装にしましょう。
ハチが死んでも、手ではさわらない。
スズメバチは体や頭が傷ついても、(1日くらいは)触ったら反射的に刺すことがあります。
※「自分ですべて準備できそうにない」「大変そうだから誰かに任せたい…」そんな場合は、私たちみんなのハチ駆除屋さんにご相談くださいね。
巣の駆除は命にも関わる危険な作業。無理は禁物です…!
地上から3メートルほどの高さまでの、木の枝や軒下にあるハチの巣の駆除のコツを紹介します。
この高さは、キイロスズメバチ、コガタスズメバチなどの巣が多いです。
懐中電灯を点滅させながら、巣まで2mほどの距離まで近づきます。
懐中電灯や周りの部屋の明かりを消して、スプレーをかけましょう。
※ハチは明るい方に飛ぶため
巣に近づくと、ハチが警戒して羽音を立てたり飛び回ります。ひるまずに、巣に向かってスプレーをし続けてください。
羽音が止んだら、懐中電灯を点滅して、巣の表面にハチがいないか確認。
まだ残っているハチにスプレーを!
その後は、巣の中から外に出てくるハチがいなくなるまで、スプレーをかけ続けます。
外にハチがいなくなったら、巣の中に向けてスプレーをして終了。
羽音がなくなり、巣の中にも外にもハチがいなくなったら、巣を除去します。
【木の枝の巣】
まわりの葉や枝にハチが残っている可能性があるので、周りの木の枝や葉にもスプレーをしましょう。
その後、巣の巣のついている枝を切り落として、ビニール袋に入れます。
【軒下の巣】
巣の周りの板のスキマなどに、ハチがひそんでいることがあります。
巣を切り取る前に、巣の裏、周りの板・柱などにも十分スプレーをかけてください。
大きな巣の中には、若い蜂が残っていることが多いので要注意。
巣を切り取る前に、出入り口に綿または不要な布を詰めると良いです。
地上から3メートル以上の高さにあるハチの巣の駆除のコツを紹介します。
キイロスズメバチがいちばん多く、次いでコガタスズメバチやホオナガスズメバチなどの巣が多いです。
高いところでの作業は転落の危険があるため、十分注意しましょう。
自分では届かない場合は、専門業者に依頼するをオススメします。
燻煙式の殺虫剤は、直径20センチ以下であれば60グラム缶1つ。
それ以上に大きな巣は120グラム缶1つ。(念のためにもう1つ用意していた方が安心です)
日中、明るいうちに巣の位置、大きさ、巣穴などを確認しておきましょう。
燻煙式の殺虫剤がしっかり上を向くように、針金を使って棒の先に固定します。
点火して煙が出たら、一気に巣の出入り口付近に近づけてください。
煙を吸い込まないように、風上に立ちましょう!
巣を揺らしたりしてハチを刺激すると、巣の表面や外にハチが出てきます。その場合は、しばらく静かにして、巣の中にハチが戻るのを待ちましょう。
高い場所の巣は、最初に巣の中のハチを退治します。なのでまず、煙を30秒ほど巣の中に入れてください。
その後、巣から30センチほど離して、煙を巣の表面にかけます。
巣の下にハチが落ちますが、攻撃能力は低く、放っておけば死にます。ただし、ハチには触れないようにしましょう。
【巣から離れたハチについて】
燻煙剤の駆除の場合、どうしても一部のハチが飛び散って、巣から離れます。
燻煙が終わってから巣の下に懐中電灯をおいてくと、それらのハチが集まってきます。集まってきたハチにスプレーをかけて退治しましょう。
ハチの気配が消えたら、ハシゴをかけて巣を取り除きます。
まずビニール袋で巣をスッポリとおおい、根元の部分で結びます。
もし、離れていたハチや生き残りのハチが戻ってきたら、懐中電灯を消します。懐中電灯を地上でつけてハチを呼びよせ、スプレーをかけます。
屋根裏、天井、床下、小屋の中などにあるハチの巣。
巣を作るのはミツバチやキイロスズメバチがもっとも多く、ヒメスズメバチ・モンスズメバチ・クロスズメバチなどもよく巣を作ります。
とくにミツバチが屋根裏に巣を作った場合、放置することでハチミツによる天井へのシミが発生することがあり、なかなか厄介です。
放置すると被害がどんどん拡大するため、早めの対処をおすすめします。
ここでは「外からは見えにくいけれど巣の位置は確認できる」という場合、どのように巣を駆除すればいいのかお話しします。
ただ、屋根裏や床下では殺虫成分が充満するため吸い込みに十分ご注意くださいね。
さらに狭い箇所だと万が一の場合にすぐ逃げられない恐れも。
どうか安全第一で作業を行ってください。
懐中電灯で巣を確認し、4〜5メートルほどの距離まで近づきます。
巣の場所を確認したら、懐中電灯をオフにして巣にスプレーを吹きかけましょう。(ハチは明るい方へ飛ぶため)
※モンスズメバチやヒメスズメバチの巣は巣の底が開いているので、そこに向かってかけてください。
凄まじい羽音が聞こえて恐怖を感じるかもしれませんが、そのままスプレーを続けます。
羽音が聞こえなくなったら再び懐中電灯を点け、巣の表面にハチがいないか確認。
まだ残っている場合は再度スプレーし、巣の中から出てくるハチがいなくなるまでスプレーし続けます。
駆除作業は、外の開放的な空間と違って殺虫剤が充満しやすいです。
吸い込まないよう十分ご注意ください。
ハチを退治したら巣を撤去します。
ノコギリ等で巣を切り落とし、ビニール袋に入れて処分しましょう。
巣と柱の接着面が大きい場合などは、撤去が難しい場合もあります。
また、内部に生きたハチが残らないよう徹底的に駆除しないとキケンです。
駆除の段階でしっかりとハチを退治すること、お家の柱などを傷つけないよう丁寧に撤去することがポイントです。
いずれにせよ、かなり面倒な作業になります。
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土の中に巣を作るのはオオスズメバチがもっとも多いです。
次いでキイロスズメバチ、ヒメスズメバチなども作ることがあります。
オオスズメバチはハチの中でもっとも危険性が高く、巣は最大で直径80センチほどになることも。
近づいただけで攻撃してくるため、注意が必要です。
夜はハチが神経質になっている時間帯。
巣の周りを歩いて振動が伝わったりすると、警戒してたくさんのハチがとびだしてきます。
とくにオオスズメバチはキケンなので、十分に気をつけてください。
巣の外に、見張り役のハチがいることがあります。その場合もひるまずに、点火したら出入り口から燻煙剤を突っ込みます。
入り口で10秒ほど燻煙する
↓
さらに奥に差し込む
駆除した日は、巣をそのままにしておきましょう。
翌日、外で過ごしていたハチが戻ってきて巣の周辺についた殺虫剤に触れるので、1〜2日後に死にます。
その後、巣の入り口に土・砂を詰め込めば、巣の機能は停止。
もし駆除した当日に巣を埋める場合は、スコップなどで巣のまわりの土砂を掘り返しておいてください。
翌日、巣の合った場所に戻ってくるハチがいたら、夜にスプレーをふきかけましょう。
人の入り込めない床下や屋根裏などに巣が作られた場合、少し工夫が必要になります。
※殺虫剤の原液は、20~30ミリリットルあれば十分です。強力フマキラーなどの商品か、園芸店や薬局で瓶入りのものを購入できます。
※殺虫剤の原液に、蜂蜜を混ぜたものでも構いません。原液を2倍ほどに薄め、10〜30グラムの蜂蜜を混ぜましょう。
ハチの出入り口の周辺にスプレーします。
このとき、「ゴー」などの音が聞こえたら、巣が近くにある可能性が高いです。
スプレーを続けていれば、ほとんどのハチが死亡します。
懐中電灯をつけてみて、まだハチが動き回っていれば、ハチが出てこなくなるまでスプレーし続けましょう。
出入り口の周辺に、殺虫剤の原液(または蜂蜜入りの原液)を塗っておきましょう。
戻ってきたハチの体に殺虫剤が付き、そのハチが巣に戻ると、他のハチにも殺虫剤が付いて巣の中のハチを殺すことができます。
巣の位置がわからず、取り除けないので、そのまま放置します。
どうしても取り除きたい場合、ハチが完全にいなくなってから、住宅会社・大工さんなどに依頼したり、自分で建物の一部を取り外したりしながら、巣を除去してください。
場所ごとの、ハチの巣の駆除方法をお伝えしてきました。
わかりにくい点や、もっと詳しく知りたいところはありましたか?
蜂の巣の駆除はとてもキケンです。不安なかたは、お気軽にみんなのハチ駆除屋さんご相談ください。
▶みんなのハチ駆除屋さんに相談する。
この記事を監修したハチ退治の専門家
日向 準(ひむかい じゅん)
ハチは様々な場所に巣を作りますが、小さい巣なら自力で殺虫剤やくん煙剤での駆除が可能です。ただし土の中の巣は凶暴なオオスズメバチであることも多いので、どんなハチかを確認してから対応するようにしましょう。
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