
家の軒下やベランダなどでよく見かけるアシナガバチ。
「スズメバチよりは大人しい」と聞くけれど、本当に安全なのでしょうか?
この記事では、日本に生息するアシナガバチの種類ごとの特徴や危険性、そして巣を見つけた時の正しい対処法まで、専門家がくわしく解説します。
アシナガバチは、こちらから何もしなければ基本的には襲ってこない、比較的穏やかな性格のハチです。
しかし、巣に近づきすぎたり、洗濯物と一緒にはたいてしまったりすると、巣を守るために攻撃してくることがあります。
毒性は、もっとも危険なスズメバチほど強くではないものの、ミツバチやドロバチよりも強いです。
刺されればアナフィラキシーショックを引き起こす危険もあるため、決して油断はできません。
世界には29属、約800種類のアシナガバチが存在し、日本には大きく分けて3属11種類のアシナガバチが生息しています。
| アシナガバチ属 | チビアシナガバチ属 | ホソアシナガバチ属 |
|---|---|---|
| ・セグロアシナガバチ ・キアシナガバチ ・コアシナガバチ ・フタモンアシナガバチ ・トガリフタモンアシナガバチ ・キボシアシナガバチ ・ヤマトアシナガバチ |
・ナンヨウチビアシナガバチ ・オキナワチビアシナガバチ |
・ムモンホソアシナガバチ ・ヒメホソアシナガバチ |
よく見られるアシナガバチの巣の種類は次の通りです。

ここからは、とくに都市部や住宅地でよく見かける代表的な種類を「攻撃性の高いアシナガバチ」「比較的大人しいアシナガバチ」「珍しいアシナガバチ」の3種類にわけ、その特徴を写真付きで紹介します。
| 和名 | セグロアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Polistes jokahamae |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、横向きや下向きにシャワーヘッド状に垂れ下がる、盛り上がったきのこのような形の巣をつくる。巣穴が複数見える。色は、灰褐色や茶色、白色、種類によっては黄緑色や黄色の巣穴をしている。巣はカサカサした紙のような質感。 |
| 営巣場所 | 低山地の木の枝先など。 |
| 体長 | 20〜26mm |
| 生息地 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
都市部で最もよく見られる、大きな体のアシナガバチです。
胸部と腹部の間には模様がなく、真っ黒で、胸部の背中に、2本のオレンジ色の筋が入っています。
女王バチは体長21〜26mmほどで、軒下やベランダの室外機裏など、雨風をしのげる場所に巣を作ります。
巣の規模感はピーク時で100頭から150頭前後です。
巣に近づくと、大きな働き蜂が羽を震わせて威嚇してくる、アシナガバチの中でも攻撃性が高い種類なので注意しましょう。
| 和名 | キアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Polistes rothneyi iwatai |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、横向きや下向きにシャワーヘッド状に垂れ下がる巣をつくる。ひらべったく広がった巣穴が複数見える。 |
| 営巣場所 | 低山地の木の枝先など。 |
| 体長 | 20〜26mm |
| 生息地 | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
セグロアシナガバチと並んで市街地でよく見られる、大型の蜂です。
体は黒色、鮮やかな黄色の斑紋があり、背中の部分がとくに鮮やかです。鮮やかな黄色の脚が特徴的ですね。
触覚の先まで黄色く、胸部と腹部の間にも黄色のラインが入っていることから、セグロアシナガバチと見分けられます。
巣の規模は最大で50頭ほどですが、働き蜂のサイズも巣のサイズも大きいため注意が必要です。
巣を守る本能が非常に強く、巣から数メートル離れていても威嚇してくることがあるなど、アシナガバチの中ではとくに攻撃性と毒性が高いとされています。
| 和名 | コアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Polistes snelleni |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱が片側に寄り、ワーヘッド状の巣全体が、上の方に反り返ったような形で、最終的には、外側の巣穴がぐるりと円を描くような形に成長する。巣の色は茶褐色をしている。 |
| 営巣場所 | 日当たりのいい岩場や平地、低山の林にある木の小枝、葉の裏など。家屋の軒にも。 |
| 体長 | 11〜17mm |
| 生息地 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
コアシナガバチは体長11〜17mmと小型で、体は黒色で、斑紋に黄色だけでなく赤褐色が混ざります。
コロニーは50頭を超えることはなく、小規模ではあるものの、アシナガバチの中で比較的毒性・攻撃性が強い蜂です。
庭の植木や生け垣など、低い木の枝に巣を作ることが多く、巣を直接刺激しない限りはあまり刺してきません。
成虫は、アオムシなどを肉団子状にして、巣に持ち帰って幼虫に与えます。
| 和名 | フタモンアシナガバチ (沖縄や台湾などに生息する基亜種:キイロフタモンアシナガバチ) |
|---|---|
| 学名 | Polistes chinensis chinensis |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、横向きか下向きに、長円形のシャワーヘッド状の巣が垂れ下がる。巣穴が複数見える。色は、灰褐色や白色。巣はカサカサした紙のような質感。ピーク時の巣の育房数が1000を超えることもある。 |
| 営巣場所 | 平地や低山地、市街地の開けた明るい場所。家屋の軒下、生け垣、庭木。 |
| 体長 | 14〜18mm |
| 食性 | アシナガバチの幼虫や蛹(さなぎ)、コガタスズメバチやキイロスズメバチ |
| 生息地 | 北海道、本州、四国、九州 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
フタモンアシナガバチは、住宅の周辺でよく見られる蜂です。
腹部にある2つの黄色い紋(丸い模様)が名前の由来で、営巣場所は、民家の壁やブロック塀のすき間といった、狭く閉鎖的な場所が多いです。
フタモンアシナガバチは、比較的大人しい性格で、攻撃性は低いものの、日本に生息するアシナガバチの中で巣の規模がもっとも大きいです。
ピーク時には1,000以上の育房を形成するため、注意しましょう。
巣に近寄ったり、洗濯物にまぎれていることに気付かず振動したりすると、刺されるおそれがあります。
余談ですが、フタモンアシナガバチは2種類にわかれます。
日本から韓国など北部に生息するものが亜種、沖縄や台湾など南方に生息するものが基亜種です。
海外から日本に定着した種類の生き物を「外来種」と言いますが、フタモンアシナガバチはその逆で、日本から船で運ぶコンテナに巣を作って海外へ移動し、ニュージーランドやオーストラリアに「外来種」として定着したと言われています。 現在、遺伝子解析などによる研究が進められています。
| 和名 | トガリフタモンアシナガバチ |
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| 学名 | Polistes chinensis chinensis. |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、横向きか下向きに、お椀型のシャワーヘッド状の巣が垂れ下がる。巣穴が複数見える。色は、灰褐色や茶色、白色など。巣はカサカサした紙のような質感。規模は比較的小さく、育房の数は50から100ほど。 |
| 営巣場所 | 平地や低山地、市街地の開けた明るい場所。家屋の軒下、生け垣、庭木。 |
| 体長 | 14〜19mm |
| 生息地 | 主に北海道 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
トガリフタモンアシナガバチは、全体的に黒い体をしていて、細い黄色の縞模様がある蜂です。
フタモンアシナガバチとよく似ていますが、頭部が黒っぽいこと、北海道南部に生息することから見分けられます。
フタモンアシナガバチよりも規模感が小さく、働き蜂の数は10頭から50頭、ピーク時にも育房の数は100未満となります。
| 和名 | キボシアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Polistes nipponensis. |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、片側に向かって下向きにシャワーヘッド状の巣が増えていく。黄緑色の巣穴が複数見える。巣全体があまり大きくならず、反り返ることがある。 |
| 営巣場所 | 木の枝や葉の裏など、低い所。 |
| 体長 | 14〜18mm |
| 生息地 | 北海道、本州、四国、九州、屋久島 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
キボシアシナガバチは、黄緑色に盛り上がった育房のある巣をつくる蜂です。
腹部にある2つの黄色い紋章が名前の由来で、全体的に黒い胸部と、茶褐色の模様が特徴です。
コアシナガバチと同様に大人しい性格で、攻撃性もそこまで強くありません。
巣の育房が鮮やかな黄緑色に盛り上がる点が特徴です。
民家の壁やブロック塀のすき間といった、狭く閉鎖的な場所に巣を作る傾向があります。
| 和名 | ムモンホソアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Parapolybia crocea |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、片側に向かって下向きにシャワーヘッド状の巣が増えていく。黄緑色の巣穴が複数見える。巣全体があまり大きくならず、反り返ることがある。 |
| 営巣場所 | 低山地や里山の、木の小枝や葉の裏など、比較的低い場所につくられる。 |
| 体長 | 14〜20mm |
| 生息地 | 本州、四国、九州、対馬、屋久島、黒島 |
| 活動時期 | 5月から10月 |
ムモンホソアシナガバチは、細長い体をしていて、胸部と腹部の間が少しくびれています。
営巣規模は、ピーク時には100ほど(環境次第で、最大で500ほど)です。
頭楯(頭)には模様がなく、淡い黄色の体に薄茶色の模様がついています。
| 和名 | ヒメホソアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Parapolybia varia |
| 台湾・中国語名 | 変側異腹胡蜂・牛舌蜂(ギューシェフ) |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、下方に向かって細長いシャワーヘッド状の巣をつくる。 |
| 営巣場所 | 低山地や里山の、木の小枝や葉の裏など、比較的低い場所につくられる。 |
| 体長 | 11〜16mm |
| 生息地 | 本州、四国、九州、対馬、屋久島、トカラ列島、奄美大島 |
| 活動時期 | 5月から9月 |
ヒメホソアシナガバチは、ホソアシナガバチの1種です。
別名、トウヨウホソアシナガバチやコホソアシナガバチとも呼ばれます。
見た目はムモンホソアシナガバチに似ているものの、頭部に黒い模様があることと、黒い模様が濃く、よりはっきりしていることから見分けられます。
体はムモンホソアシナガバチよりもやや小さいです。
攻撃性や毒性は、アシナガバチ全体の中でも中ぐらいですが、刺されると危険なので注意しましょう。
| 和名 | ヤマトアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Polistes japonicus japonicus |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、片側に向かって下向きにシャワーヘッド状の巣が増えていく。黄色の巣穴が複数見える。巣全体があまり大きくならず、育房数は100未満。 |
| 営巣場所 | 低山地や里山の、木の小枝や葉の裏など、比較的低い場所につくられる。 |
| 体長 | 15〜23mm |
| 生息地 | 本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島 |
| 活動時期 | 4月から10月 |
ヤマトアシナガバチは、絶滅危惧種に指定されている珍しい蜂です。
集団で生活するカリバチで、攻撃性は低く、比較的大人しい性格をしています。
普段は、イモムシなどを狩って団子状にして巣に持ち帰って幼虫のエサにします。
セグロアシナガバチと似ているものの、胸部のはっきりした黄色い2本のラインと、腹部の褐色に近い黄色の帯、体が少し細身なことから見分けられます。
巣はまるでポップコーンのように、下向きの育房が黄色く盛り上がっています。営巣規模は小さく、ピーク時にも100頭を超えることは稀です。
| 和名 | ナンヨウチビアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Ropalidia marginata |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、片側に向かって下向きにシャワーヘッド状の巣が増えていく。黄色の巣穴が複数見える。巣全体があまり大きくならず、育房数は100未満。 |
| 営巣場所 | 葉の裏など。比較的大きなコロニーを形成する。 |
| 体長 | 14〜17mm |
| 生息地 | 沖縄県、硫黄島、小笠原諸島(東南アジア、マリアナ諸島から飛来) |
| 活動時期 | 4月から10月 |
ナンヨウチビアシナガバチは、硫黄島に生息する蜂です。
濃い赤褐色をしていて、腹部に黄色の帯状の模様があります。
胸部と腹部の間に短いくびれがあるため、少しトックリバチやスズバチにも似ていますね。
ナンヨウチビアシナガバチは営巣規模が大きく、1,000頭以上になることもあります。
元は東南アジアやマリアナ諸島に生息していた蜂でしたが、米軍の物資に紛れて日本にやって来たと考えられています。
2025年現在、日本で確認できるチビアシナガバチ属の蜂は、このナンヨウチビアシナガバチと、次に紹介するオキナワチビアシナガバチの2種類です。
| 和名 | オキナワチビアシナガバチ |
|---|---|
| 学名 | Ropalidia marginata |
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| 巣の形 | 巣柄と呼ばれる1本の支柱から、片側に向かって下向きにシャワーヘッド状の巣が増えていく。黄色の巣穴が複数見える。巣全体があまり大きくならず、育房数は100未満。 |
| 営巣場所 | ススキやサトウキビ、チガヤ、ソテツの葉に、縦長の巣を作る。ピーク時には100頭を超えるコロニーを形成し、巣の形は長円形やひし形に成長する。 |
| 体長 | 9〜11mm |
| 生息地 | 沖縄県、硫黄島、小笠原諸島(南西諸島、台湾、東南アジアから飛来) |
| 活動時期 | 4月から10月 |
オキナワチビアシナガバチは、淡い黄色の体をしていて、胸部と腹部の間にくびれがあり、茶褐色の模様がある蜂です。
南西諸島、台湾、東南アジアなどから日本にやって来て、現在は沖縄県の海岸部や硫黄島に定着しました。
体長は約1cm、くびれに近い腹部に、1対の大きな黄色の丸い模様がある点が特徴です。
アシナガバチの中でも攻撃性・毒性ともに強くはないものの、毒を持っていて、刺されると痛いです。
巣の規模はピーク時には100頭を超え、何度も刺してくるため、注意が必要です。
オキナワチビアシナガバチは、雨に濡れないよう、チガヤやソテツ、アダン、サトウキビの裏に巣をつくります。
このことから、現地では「ガヤバジ」とも呼ばれます(ガヤとは、チガヤのこと)。
気付かず巣に近づいて、草刈りやサトウキビ収穫の際に刺されないよう注意しましょう。
▶アシナガバチを安全に自力駆除する方法
危険度が全く異なるアシナガバチとスズメバチを間違えるのは大変危険です。
見た目や飛び方、巣の形にははっきりとした違いがあるため、ポイントを知って正しく見分けられるようにしましょう。
| アシナガバチ | スズメバチ | |
|---|---|---|
| 見た目の写真 | ![]() |
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| 見た目の違い | 体が細く、脚が黄色っぽい | 比較的大きく、オレンジ色っぽい |
| 飛び方の違い | 脚を垂らしてフワフワ飛ぶ | 直線的に飛ぶ |
| 巣の写真 | ![]() |
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| 巣の形の違い | ・灰褐色で紙のような質感 ・巣枝からシャワーヘッド型に広がる ・巣穴が複数露出する |
・マーブル模様や茶色 ・球体、初期はとっくり型 ・巣穴を覆うように球体をつくる ・ボール状に成長した後は、巣穴は下に1つのみ露出する |

「アシナガバチは、畑のアオムシを食べる益虫の側面もある」
「性格は大人しいと言うし、刺されるまでは何もしなくていいかな」
このような考えから、巣を放置するのは大変危険です。
アシナガバチの巣は、気付かないうちに被害を拡大させるリスクをいくつもはらんでいます。
春先の小さな巣も、夏から秋にかけて最盛期を迎えると働き蜂の数が増え、数10頭から100頭の規模にまで増えることがあります。
ハチの数が多ければ、それだけ洗濯物の取り込みや庭の手入れなどで巣を刺激してしまい、集団で襲われるリスクが高まります。
もちろん、「毎年アシナガバチに巣を作られていて、もはや共存している」という方は別ですが、たとえば住宅街でお子さんや動物と暮らしている方、ご近所のお家との距離が近い方は、ハチ刺されのトラブルになるおそれがあるため、早急な駆除をおすすめします。
アシナガバチの毒は、スズメバチと同じくアナフィラキシーショックを引き起こす可能性があります。
「1度ハチに刺されたことがある人は、2度刺されないように注意して」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。
実は、たとえ1度目のハチ刺症であっても、アレルギーをお持ちの方は、アナフィラキシーショックの危険があります。
アナフィラキシーショックとは、ハチ毒への過剰なアレルギー反応のことです。
具体的には、呼吸困難、血圧低下、意識障害などの全身症状を引き起こす、命に関わる重篤な症状を指します。
国の林野庁によると、令和5年では21名の方が蜂刺されにより死亡しています。
通常、蜂に刺された後は、患部を水で流す・毒針をピンセットなどで取り出す・ポイズンリムーバーなどで毒を吸い出す・氷嚢などで患部を冷やす・抗ステロイド剤や抗ヒスタミン成分を含む薬を塗る……という対処で、約1週間ほどで腫れが収まります。
しかし、刺された後なかなか腫れが引かない・全身の具合が悪いといった場合には、アナフィラキシーショックの危険があるため、速やかに救急車を呼びましょう。
▶蜂に刺された時の応急処置はこちら
アレルギー症状かどうかで困ったら、「日本中毒情報センター」に相談することもひとつの方法です。
命に関わる危険な状態に陥ることもあるため、絶対に軽視できません。
アシナガバチの幼虫や蛹(さなぎ)は、スズメバチにとって格好のエサです。
スズメバチの中でも、とくに「オオスズメバチ」「ヒメスズメバチ」は、アシナガバチの成虫や幼虫を捕食することで知られています。
そのため、ご自宅の敷地内にアシナガバチの巣があると、それを狙って、アシナガバチよりも危険なスズメバチが家の周りを飛ぶようになります。
アシナガバチの巣を放置することは、二次被害のリスクを高めることにもつながるのです。
市販の殺虫スプレーもありますが、専門知識がないままご自身で駆除するのは絶対にやめてください。
甘い考えで手を出した結果、「腕や指を何回も刺された」「なかなか腫れが引かない」というケースが後を絶ちません。
1番の危険は、駆除に失敗してハチを怒らせてしまい、反撃されることです。
防護服が不十分で肌の露出した部分を刺されたり、スプレーをかける距離が近すぎて襲われたりする危険があります。
また、巣にいるハチを駆除できても、エサを探しに出かけていた「戻りバチ」に後から刺されるケースも多く、完全な駆除はプロでなければ困難です。
いざ巣を見つけた時、どこに相談すればよいか迷うかもしれません。
自治体と私たちのような専門業者では、対応できる範囲が大きく異なります。
多くの自治体では、アシナガバチの巣の駆除相談には乗ってくれますが、原則として駆除そのものは行っていません。
ハチ駆除防護服や、ハチ駆除スプレー、スプレー缶延長棒の貸し出し、そしてご自身で駆除する場合の方法をアドバイスしてくれることがあります。
あくまで駆除の主体は「ご自身」となる点を抑えておきましょう。
ハチ駆除専門業者は、お電話1本で現地に駆けつけ、ハチの種類や巣の場所を正確に特定します。
専用の防護服と機材を使い、安全を確保した上で巣を完全に撤去し、戻りバチ対策や再発防止策まで一貫して行います。
安全かつ確実に問題を解決できるのが最大のメリットです。
高所や狭い場所、蜂の種類を問わずご相談内容をお伺いしますので、まずはお気軽にご相談ください。
アパートやマンション、戸建てなどの賃貸住宅にお住まいの場合、まずは物件の管理会社や大家さんに連絡しましょう。
建物の廊下や階段、軒下といった共用部分にできた巣は、基本的に管理側が対応する責任を負っています。
また、ベランダやバルコニーなどご自身が使う専用スペースであっても、契約内容によっては管理側の負担で駆除してもらえるケースが少なくありません。
先に駆除業者へ依頼してしまうと、費用が自己負担になったり、後からトラブルに発展したりする可能性もあります。
安全と費用の両面から、まずは「アシナガバチの巣ができて困っている」という状況を報告し、誰が対応すべきか、費用負担はどうなるかを確認することが重要です。
安全で確実なアシナガバチ駆除は、豊富な知識と経験を持つ私たちみんなのハチ駆除屋さんにお任せください。
お電話をいただければ最短30分で現場に駆けつけ、まずは状況を丁寧に調査した上で無料でお見積もりをご提示します。
アシナガバチの初期巣や、大きくなった巣、一般の方ではなかなか手の届かない巣も、公共施設や店舗、賃貸住宅の蜂の巣駆除も承っております。
料金にご納得いただいてから作業を開始し、お見積もり後の追加料金は一切いただきません。
駆除後の再発保証もございますので、どうぞ安心してご相談ください。
この記事を監修したハチ退治の専門家

日向 準(ひむかい じゅん)
アシナガバチは、「黒い色」「激しい動き」「香料などの強い匂い」に反応すると言われています。
アシナガバチの巣がありそうな場所に行く必要がある時は、黒い色の服を避け、お風呂上がりなどの清潔な服装がベストです。
また、白地に黒い色があると、そこを狙って刺す習性があるので、アシナガバチに遭遇したら、目や髪を守りながらゆっくりとその場を離れてくださいね。
ご自宅のアシナガバチの巣を駆除してほしいという方は、私たちみんなのハチ駆除屋さんにお気軽にご相談ください。
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