スズメバチをもっとも安全に駆除する方法【自治体・専門業者・自力駆除それぞれの流れを解説】
「スズメバチが巣を作ってる…!これってどうすればいいの?」
「スズメバチを早く駆除する最も安全な方法は?」
みんなのハチ駆除屋さんのスタッフ、日向と申します。
夏になると急増するスズメバチ被害。被害が出る前にすみやかに駆除する必要があります。
結論から申し上げると、スズメバチの駆除は行政か業者にお任せするのがもっとも安全です。
大きな理由としては以下の3つが挙げられます。
- スズメバチは非常に攻撃的で毒性の強いハチであり、刺されると命の危険があること
- 自力での駆除には手間がとてもかかる上に失敗のリスクが高いこと
- 家族だけでなく、ご近所や通行人に被害が及ぶ可能性があること
以上の理由から、Tシャツや短パンといった軽装での自力駆除はたいへん危険です。
ご自宅でスズメバチの巣を見つけたら、速やかに行政もしくは専門業者に駆除を依頼しましょう。
この記事では、スズメバチ駆除の依頼先の選び方や費用、スズメバチの危険性・時期ごとの生態などを解説していきます。
ぜひ最後までお付き合いください。
※「すぐにスズメバチを駆除してほしい」という方は、こちらからお気軽にご相談くださいね。毎年数多くのスズメバチ駆除を対応するプロの作業員が、すぐに駆けつけて解決します。
スズメバチの駆除はすぐに行政か専門業者に連絡しましょう
スズメバチやスズメバチの巣を見つけたら、まず行政か専門業者に駆除してもらう方向で対処を考えましょう。
「自分で対処したい」と考える方も多いのですが、日本に生息する4,000種以上のハチの中でも、スズメバチはとくに攻撃性・毒性が高いため、本当に危険です。
スズメバチに刺された場合、アナフィラキシーショックを起こして死に至る可能性もあります。
たとえ巣が小さくても、働き蜂がたった一匹でも、スズメバチを怒らせた場合、あなたが刺されるリスクは高まります。
また、ご自宅に巣をつくったハチが近所の方や通行人を刺してしまった場合、責任問題に発展することも。
スズメバチの駆除は、速やかに行政もしくは専門の業者に任せること。忘れずに覚えておきましょう。
地域によっては無料で駆除対応してくれるところも
スズメバチの駆除は行政が対応してくれる場合があります。
たとえば東京都北区では、スズメバチに限っては駆除を無償で受け付けているようです。
ハチの巣ができた場合、場所の所有者や管理者に処理していただくことになります。
ただし、生命に危険をおよぼす可能性のあるスズメバチに関しては、持ち家(分譲マンションなど含む)に出来たものに限り、公費で巣を撤去します。(足場代や工事費などは自己負担となります。)
巣を確認のうえ、所有者の方がご連絡ください。
またスズメバチ駆除の費用を一部負担してくれる自治体も。
前橋市内にできたスズメバチの巣の駆除を市の指定業者へ依頼した場合、駆除費用の一部を市が補助します。(中略)
申請書等の補助金制度に関する書類を作成し、提出していただくことにより、スズメバチの巣1個につき個人負担額5,000円にて駆除を行います。
引用:「スズメバチの巣駆除費用の一部を補助します」群馬県前橋市
自治体によっても対応が異なるので、まずお住まいの自治体・役所に問い合わせてみましょう。多くの場合は環境課・環境衛生課といった部署が窓口になっています。
役所の蜂の巣駆除対応はこちらの記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はご覧ください。
【関連】蜂の巣駆除は役所で対応していますか?スズメバチが巣を作っています。
スズメバチの駆除は、すべての自治体で受け付けているわけではありません。
さらに駆除対応している場合でも、自治体の方で駆除不要と判断した場合はスズメバチの駆除作業を行わないことも。
というのも、スズメバチは農作物を荒らす害虫を食べてくれたり、受粉を行ったりなどといった益虫(人間に利益をもたらす虫)の側面があるんです。
依頼する側からすれば「お願いしているのにどうして対応してくれないの!?」と感じてしまいますよね…。
ただこれは仕方がないので、「自治体で対応してもらえないけど、怖いので早くどうにかしたい」という場合は自分でスズメバチの駆除業者を探して駆除してもらいましょう。
また自治体に駆除をお願いした場合、駆除に来てくれる業者は自分で選べるわけではありません。
「この業者さんが親切そうだし、ここにお願いしたい」と自分で選びたい場合は、自治体を通さずに依頼するのがいいでしょう。
業者の選び方については次のトピックにて解説します!
自治体で対応していなかったら専門の駆除業者に連絡を
スズメバチをもっとも安全に・確実に駆除するには、スズメバチ駆除の専門業者に依頼することをおすすめします。
スズメバチの巣は場所や時期によって状況がさまざまで、それによって駆除方法も千差万別です。
そのため、一般の方が安全に駆除を完了させるのは本当に難しく、何より命の危険があるためおすすめできません。
とはいえ業者に駆除をお願いするとなると、費用が気になってくるはずです。
不当なお金を請求されることがないよう、また安全に駆除してもらえるよう、駆除業者の選び方やおおよその費用相場を解説します。
スズメバチを駆除してくれる業者の選び方は?
「スズメバチ駆除業者」等で検索をかけると、駆除業者がたくさん出てきます。
数ある業者の中で安心して駆除をお任せできる業者を選ぶためには、以下ポイントをクリアしているかどうかでふるいにかけましょう。
- すぐに駆けつけてくれるか
- 現地調査・見積もりが無料か
- 実績があるか
- 再発時のアフターフォローがあるか
とくに「すぐ駆けつけてくれるか」は重要です。
スズメバチは命に関わるため、被害が出る前になるべく早く対処する必要があります。
また駆除が完了した場合でも、まれに同じ場所に再び巣が作られるようなことも。
そんな時にもう一度同じ料金を払って駆除してもらうのはなかなか厳しいですよね。
万が一再発した場合を見越して、無料のアフターフォローがある業者を選びましょう。
私たちみんなのハチ駆除屋さんでも、危険なスズメバチの駆除を受け付けています。
最短30分でお伺いし、現地調査の上で作業内容・お見積もりのご了承をいただいてから作業を開始。
もちろんお見積もりは無料で、駆除作業のあとは1週間のアフターフォローをご用意しております。「今すぐ駆除して欲しい」という方はお気軽にご相談くださいね。
業者に依頼した時の費用相場
業者にお任せするのが安全とはいえ、実際に依頼するとなれば料金が気になりますよね。
スズメバチ駆除は業者によって料金設定が異なるものの、基本料金の相場としては10,000円〜50,000円程度が目安です。
ただし金額はこの限りではなく、巣の大きさやハチの数、時期によって大きく変動します。
巣が大きくなればなるほど駆除料金も跳ね上がり、反対に初期の巣であれば比較的値段をおさえて駆除できます。
実は駆除作業中に刺される被害も少なくなく、スズメバチの駆除は駆除業者にとっても命がけの作業です。
最低でも1万円程度はかかってしまうこと、巣の状況によっては上下することを覚えておきましょう。
みんなのハチ駆除屋さんの駆除事例
先ほどもお伝えしたように、スズメバチの巣の作られ方は千差万別です。
そのため私たちプロの駆除業者は、巣の駆除にあたって「この場合はどんな順序で、どんな方法を使うべきか?」を考え、臨機応変にやり方を変えています。
例えば次のような事例。
巣の場所 | 地上4m |
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巣の大きさ | 約50cm |
作業内容 | 高所作業車を使用して駆除 |
高い所にある巣は脚立やハシゴ、アームが伸びる器具で駆除対応することもありますが、この場合は高所作業車を使用して駆除を行いました。
また、土の中にある巣も自力対処が難しく、ご依頼をいただくケースが多いです。
巣の場所 | 土の中 |
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巣の大きさ | 約45cm |
作業内容 | 巣から出てきたハチを退治しつつ土を堀り、巣の全体が出てきたら再度薬剤を撒いて駆除 |
土の中に巣を作るのは、世界最強とも呼ばれるオオスズメバチであるケースが多いです。
非常に危険な上に駆除も難しいため、状況を確認した後に作業員の知識・経験をもとに駆除を進めます。
ただ、このように状況ごとに駆除方法を考えて実行するのは一般の方には難しく、間違った方法でやると刺されるリスクが高いです。
スズメバチの巣を安全に・確実に駆除したい方は、一度みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
安全な場所でお待ちいただいている間に、プロの作業員がしっかりスズメバチを退治します。
危険なスズメバチの見分け方と危険性
ここからは、スズメバチの特徴や見分け方を解説します。
スズメバチの危険性を知っていただくことで、自分で駆除するのが本当に危険であることをご理解いただけるはずです…!
「行政や業者にお願いするのはちょっとな…」「自分で対処しても平気じゃない?」と感じている方は特に、スズメバチがどのようなハチか、どんな危険があるかを把握しておきましょう。
スズメバチの特徴と危険性
スズメバチ | |
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体長 | 20mm〜40mm |
見た目 | 体はオレンジ色で足が黒いものが多い |
特徴 | 真っ直ぐブーンと飛ぶ |
スズメバチは非常に攻撃的で警戒心が高く、巣の周辺を通るだけでも敏感に反応して人を襲います。
木や壁に巣が作られていると知らず、うっかり触ってしまい揺らしたものなら大変。
警戒したスズメバチは周りの仲間に警報フェロモンを放出し、仲間を何十匹も集めて刺し続けるのです。
国立研究開発法人森林総合研究所では、スズメバチ刺されることで生じる体への影響を以下のように解説しています。
ハチ毒に対するアレルギー反応は人によってさまざまですが、共通するのは、じんましん、発汗、吐き気、頭痛、腹痛など、刺された場所の痛みやはれ以外に、全身的な症状が出ることです。
もっともひどいアレルギー反応では、血圧が下がったり、意識を失うアナフィラキシーショックというたいへん危険な状態になります。
引用:「森林レクリエーションでのスズメバチ刺傷事故を防ぐために」森林総合研究所
加えて厚生労働省発表の人口動態調査によれば、毎年数十名の方がスズメバチに刺されて亡くなっているとのこと。
スズメバチはこのような危険な性格であることをよくよく覚えておきましょう。
アシナガバチとの見分け方
スズメバチはしばしばアシナガバチと見間違えられます。
スズメバチとアシナガバチの見た目の違いを写真で確認してみましょう。
スズメバチはオレンジっぽくて体が太く、アシナガバチは黄色っぽく細身の体をしています。
またスズメバチは比較的速いスピードで真っ直ぐ飛びますが、アシナガバチはフラフラと飛ぶのが特徴的です。
さらに巣を見てみると、その違いは一目瞭然。
スズメバチの巣 | |
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アシナガバチの巣 | |
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スズメバチの巣は球体であるのに対して、アシナガバチの巣は巣穴がむき出しの形状をしています。
もしスズメバチの巣を発見した場合は、被害が出る前にすぐに行政・業者に連絡して対処してもらいましょう。
スズメバチが巣を作る場所
スズメバチが巣を作る場所はさまざまです。
天井裏・床下・換気扇の中など民家は雨風をしのげる場所が多く、スズメバチの巣作りにぴったり。
私の経験上、多いのは軒下、床下、戸袋です。
玄関の付近、床下などは人との距離が近いため、住人やペットが刺される可能性が高い場所です。
意外な場所では、逆さにした鉢植えの中や、長い間使わない自転車にかけたカバーの中など。まさか蜂がいるとは思わず、動かそうとしたらハチに刺された!というような例が毎年何件かあります。
スズメバチの巣についてはこちらの記事でも解説しているので、より詳しく知りたい方はご覧ください。
【関連】スズメバチの巣を見つけたら?対処法と見分け方【駆除は6月までに】
時期ごとのスズメバチ対策・駆除方法
スズメバチは時期によって危険性や状況が異なるため、被害を防ぐための対策方法も変わってきます。
スズメバチが活発に活動するのは3月〜11月頃。時期に合わせて対策し、被害を防ぎましょう。
3〜5月:巣作り開始【スズメバチトラップで対策】
3月から4月頃は女王蜂が冬眠から目覚め、1匹で30〜40もの育房(部屋)を作って産卵・子育てを始める時期です。
この時期は巣作りを行う女王蜂を捕獲し、巣を作らせないような予防対策が重要になります。
巣の予防方法としては巣が作られそうな場所に殺虫剤を吹きかけておくのも効果的ですが、さらにカンタンな方法としてはスズメバチトラップがあります。
スズメバチトラップを巣が作られ始める春先に設置することで、巣作りを行う女王蜂ごと捕獲して巣作りを防ぐことが可能です。
巣作りを予防したい場合は、このスズメバチトラップを使用してみましょう。(市販でもご自身で作成してもどちらでもOKです)
スズメバチトラップについての詳細はこちらの記事で解説しています。使い方など気になる方はご参考ください。
【関連】スズメバチトラップの正しい作り方を教えてください。
6〜10月:巣が育ち危険性が最大に【行政・業者に連絡】
6月に入ると働き蜂が少しずつ育ち始めます。巣の形はフラスコ型で、大きさは15〜40センチほどです。
スズメバチの巣は外皮で厚く覆われているため、ご自身では巣内のハチに殺虫剤が届かない可能性があります。
攻撃性も高まるので、不安な方は決して無理せず行政や業者への依頼を検討しましょう。
また、8月を過ぎると働き蜂の数は300匹を超え、巣の大きさは80cm以上になることも。
巣に近づくものに対して全力で攻撃してくる状態のため、お家のスズメバチの巣が↓このような状態であればすぐに行政・業者に連絡し駆除してもらってください。
10月末頃まで活動するスズメバチもいるため、お家の周りはもちろん、登山やハイキング、芋煮会などレジャーや行事の際も十分ご注意ください。
11〜2月:秋冬も油断禁物【巣は落としておく】
冬になると女王蜂は冬眠し働きバチは死んでしまいます。
しかし夏以降も、不用意にスズメバチの巣に近づいたり、自力駆除を行ったりするのは危険です。
実はオオスズメバチやキイロスズメバチの大型の巣は、なんと12月頃までハチが残ることも。
ご自身で巣を撤去したい場合は、スズメバチがすっかりいなくなったことを確認できてから行ってください。
また一度作られたスズメバチの巣は翌年に再利用されることはありません。
しかし他の害虫が発生したり、別のハチの冬眠場所として古い巣が使われることがあります。
「蜂がいないからそのまま放っておいてもOK」としても問題はないのですが…念のため空っぽの巣でも撤去しておくことがおすすめです。
私たちみんなのハチ駆除屋さんでは、どのような蜂の巣でも駆除を受け付けております。
手の届かないところ、屋根裏、土の中など、現地調査の上でもっとも安全な方法で駆除いたしますので、お気軽にご相談くださいね。
【最後の手段】スズメバチを自力で駆除する方法
もし何かしらの事情があり「どうしても自分で駆除しなくてはならない」という場合は、身を守ることを第一に駆除を進めましょう。
何度もお伝えしますが、スズメバチの駆除は命に関わる作業です。
注意点や準備物、詳しい手順をお伝えするので、自分での駆除を考えている方はよくご確認ください。
スズメバチ駆除の注意点
スズメバチの駆除を行う際は、時間帯と身なりに注意しましょう。
駆除のタイミングは、ハチの活動がおさまる日没後〜夜が適切です。
というのも、スズメバチは夜になると動きが鈍くなるため。
日没が近づくと巣に戻り、巣の中で休憩したり幼虫の世話をしたりするんです。
また駆除の際は身を守るために防護服を準備する必要があります。
スズメバチの針は3〜7ミリと長く、ペラペラの服では針が布を貫通してしまいます。
養蜂用の防護服ではなく、厚みのある駆除用の防護服が望ましいです。
駆除用の防護服は、amazonなどのネットショップでも購入できます。
もしも準備できない場合は、以下のアイテムで代用しましょう。
- フード付きの雨合羽
- 作業着
- タオル
- 厚手の帽子
- 軍手2枚
- マスク
- ゴーグル
できるだけ表面がツルツルしていて、ハチが止まりにくい素材の雨ガッパを選び、中には長袖の作業着を着用してください。
着用のポイントは、スズメバチが入りこむような隙間を作らないこと。
ペラペラの雨合羽しか無い場合、中に厚手のトレーナーなどを着るようにしてください。
また、殺虫剤が体内に入らないように、マスクとゴーグル、フェイスカバーつきの帽子などを装着しましょう。
刺されてしまっては元も子もないので、決して軽装では臨まないでください。
※もしこの時点で準備するのが難しそうな場合は、やはり専門の業者に依頼するのがベストです。
スズメバチ駆除の準備物
スズメバチを駆除するために必要なアイテムはこちら。
- 殺虫スプレー
- 懐中電灯
- 枝切りバサミまたはノコギリ
- 脱脂綿一握り(巣穴に詰めるため)
懐中電灯は、紹介したような赤色の光のものを使用するか、通常の懐中電灯に赤いセロファンを貼って使用してください。
手元を照らすために照明が必要ですが、光でスズメバチを刺激してしまうので光を和らげる必要があります。
スズメバチ駆除の方法
準備ができたら、いざスズメバチを駆除しましょう。駆除の手順は3ステップです。
①巣に近づき、恐れずにスプレーをかけ続ける
巣から約3mほどの距離まで近づいて懐中電灯の電源を切り、周りにも灯りがないことを確認しましょう。
スズメバチは灯りのある方へ寄っていくので、それを避けるためです。
巣の場所を確認したら、風上から殺虫スプレーを噴射しましょう。
スプレーを噴射すると、巣の外側に大量に張り付いている働きバチたちがブウーーーーンとものすごい羽音を立てます。
しかしここで怯むと攻撃される可能性が高まるので、途中でやめずに殺虫剤をすべて使い切る勢いで噴射し続けてください。
スズメバチに殺虫剤がかかれば反撃能力はなくなり、動きが止まって落下し死亡します。
反撃能力のあるスズメバチは巣穴から次々と出てきますので、巣穴から出てこなくなるまで噴射を続けましょう。
スズメバチが出てこなくなったら、巣に近寄って巣穴の中へスプレーを噴射してください。
※もし身の危険を感じた場合は無理せず中断しましょう。その場合、スズメバチはしばらく警戒心が高まります。
ここで再び自力駆除するのは危険なため、みんなのハチ駆除屋さんにご相談ください。
②スズメバチがいなくなったら巣を撤去する
あたりからスズメバチの羽音が止み、巣の中からも完全にいなくなったことを確認したら巣を取り除きましょう。
枝切りバサミやノコギリなどで落としてください。
巣穴には念のため脱脂綿を詰めて、中にスズメバチがいても出てこないようにしておくのをおすすめします。
巣を落とすときは、ビニール袋を下に敷いておくとすぐ袋が閉じられるので便利です。
巣を袋に入れたらすぐに口を閉じましょう。
このとき、死んだスズメバチであっても絶対に触れてはいけません。
スズメバチは、体が潰れていようが頭が取れていようが、腹部だけあれば十数時間は反射的に毒針を刺してこようとします。
処理するときは素手で触れないよう慎重に行ってください。
③戻りバチ対策として巣があった場所にスプレーをかける
巣を除去したら、その場所にあらためて殺虫スプレーを吹きかけておきましょう。
というのも、戻りバチが戻ってくる可能性があるためです。
戻りバチとは、巣を駆除している間にエサ探し等で外出していたスズメバチが戻ってくる現象のこと。
あったはずの巣がないことで凶暴化し、被害を受けてしまう可能性があります。
業者にお任せするとここまで対応してもらえますが、不安な方は以降も1週間程度は殺虫剤をかけておくといいでしょう。
来年、またハチの巣を作らせないための予防策
また、蜂の巣を作らせない予防等として次の方法もあります。
- 1〜2週間に1回程度、巣が作られそうな場所に殺虫剤を吹きかけておく
- 防虫ネットを使ってスズメバチを物理的にブロックする
- スズメバチトラップを作って巣作りを防ぐ
これらは、蜂の巣作りが始まる前の3月〜4月頃がベストです。
ぜひお試しください。
ハチは巣への執着が強いため、巣がないことで攻撃的になっているケースも多いです。
あまりにも戻りバチの数が多い場合は、駆除業者に対処してもらいましょう。
スズメバチ駆除については、最近はニュースでも取り上げられています。
駆除の専門業者であれば慣れた作業ですが、ご自身でスムーズに進めるのはかなり難しいはず。
少しでも不安が残る場合は専門業者を頼りましょう。
まとめ
最後まで読んでいただきありがとうございます。
スズメバチの駆除に関するモヤモヤや不安は解消されたでしょうか。
スズメバチは本当に凶暴なハチなので、個人でムリに駆除するのは非常に危険を伴います。
そのため、スズメバチの駆除は行政や駆除業者に依頼して対応してもらうのがベストです。
道具を買い揃え、いざ駆除に挑んで失敗してしまい、刺された治療費までかかってしまうと思うと辛いですし、家族や周囲の人に被害が及ぶ危険性もあります。
家族や隣人へ迷惑がかかることを考えても、早めに駆除する必要がありますし、焦りや不安もでてきますよね。
どうか、危険なハチの巣駆除は私たちプロへおまかせください。
安全に駆除して、完全に不安を払拭するためにも、まずはお気軽に問い合わせくださいね。
この記事を監修したハチ退治の専門家
2021.07.30
日向 準(ひむかい じゅん)
スズメバチの駆除は、身を守るための防具・駆除の知識・駆除の経験を持ってしてやっと完了する作業です。個人で行うのは危険なため、行政or駆除業者に相談しましょう。放っておくことであっという間に巣が大きくなっていくので、早めの対処が重要です。