戸建てのエアコンの室外機(1階)に、蜂の巣が作られました。
ハチが室外機の網目などから出入りしているのを見て、フタを開けてみたら巣を発見。
この蜂の種類ってなんでしょう?
この後、どうすればいいか、注意点などを教えてほしいです。
それとも、放っておいても別に平気ですか?
よろしくお願いします。
室外機はデリケート。エアコンを故障させない駆除が必要
みんなのハチ駆除屋さんの日向がお答えします!
エアコンの室外機に巣を作るのはアシナガバチが多いです。
質問者様の写真の巣の形を見ても、アシナガバチで間違いありませんね。
結論から申し上げると、室外機の蜂にスプレーをかけたりムリに駆除したりすると、壊れる可能性が高いです。
自分で対処するのは難しいため、ハチ駆除の業者などに相談することをオススメします。
先日も、自分で殺虫スプレーを吹きかけてしまい、電気系統をショート・故障させてしまったお客様がいました。
じつは室外機の蜂の巣は、エアコンを壊さないようにハチと室外機両方の知識が必要なんです。
というと、なんだか面倒で放っておきたくなってしまいますよね…。
しかし放置すればするほど巣は大きくなりますし、そのままエアコンを稼働させて室外機が故障するリスクがあります。
室外機に巣を見つけたら、放置せずにすみやかに対処しましょう。
※一般の方でも普通に駆除できる記事や動画もあるようですが、安全面を考えると難しいのが現実です…。ご注意くださいね。
▶「いま、まさに室外機のハチで困っている」という方は、みんなのハチ駆除屋さんにご連絡ください。
蜂の巣駆除の料金・到着時間はこちらのページにくわしく記載しております。
室外機を壊さないように駆除しよう
室外機のファン(羽)や基盤に巣が作られることも多いです(私の経験上、アシナガバチが多いです)。
こんな時、ムリに駆除すると壊れます。
室外機の中には精密機器も組み込まれているので、機械を壊さない配慮や、テクニックが必要になります。
そして温厚なアシナガバチであっても、むやみに巣に近づたり、触ろうとすると、警戒して攻撃してくることがあります。なので室外機の蜂の巣駆除では、
- 室外機を壊さない
- ハチに刺されない
この2つを同時に成功させないといけません。
蜂の巣が小さくて、攻撃性の低いアシナガバチであれば「ハチに刺されない」はクリアできそうです。しかし、室外機を壊さず、丁寧かつ迅速に駆除するのは難しいことです。
駆除直後は成功したかのように思えても、数日後に不具合が発生したという例もいくつかありました。
そこでみんなのハチ駆除屋さんには、春から秋にかけて「室外機にできた巣を駆除してほしい」といったご依頼が1,000件ほど寄せられています。
安全にしっかり駆除しますので、心配な方はお気軽にご相談くださいね。
室外機では「ハチ駆除スプレー」ではなく「くん煙剤」がベスト
ハチ駆除スプレーの液を室外機に噴射すると、内部の電子機器が故障する原因になります。
実際に、アース製薬さんからは「室外機には噴射しないでください」との注意喚起があります。
Q エアコンの室外機の中のハチの巣に使ってもいいですか?
A 室外機へは噴射しないでください。
内部には電装部分が内蔵されておりますので、液がかかると故障の原因になります。
スプレーでカンタンに駆除できそうにも見えてしまいますが、ここでは使わないようにしましょう。
また、スプレータイプよりもくん煙タイプを使う方が故障のリスクは少なく、適切にハチを退治することができます。
室外機にできたハチの巣を駆除する方法
ここからは、室外機にできたハチの巣を駆除する具体的な方法を解説します。
準備物は次の通りです。
- エアゾール式ハチ駆除スプレー1缶(市販のもの)
- 大きめのビニール袋(室外機がすっぽり入るよう2袋をつなぎ合わせる)
- くん煙剤
- 軍手
- 雨合羽
- フェイスネット付きの帽子
- 長靴
(1)室外機の周辺のハチをエアゾール式ハチ駆除スプレーで駆除する
刺されないよう、雨合羽、軍手や長靴、フェイスガード付きの帽子を着用してください。
準備ができたら、室外機にそっと近づき、周辺にいるハチにスプレーを吹きかけて駆除しましょう。
(2)室外機にビニール袋を被せる
あらかじめ用意したビニール袋を、室外機をすっぽりと覆うように被せてください。
(3)くん煙タイプの駆除剤をビニール袋に入れる
くん煙タイプの駆除剤をビニール袋の下から差し入れ、室外機の前に置いて焚きましょう。
もしも室外機の中からハチが出てきたら、スプレーを吹きかけて駆除してください。
(4)翌朝まで待ってから巣と死骸を除去
一旦その場を離れ、翌朝まで待ってから、室外機のビニール袋を外して中のハチの巣を除去してください。
落ちたハチの死骸は軍手でつまむか、ほうきとちりとりで集め、素手では触らないようにしましょう。
ハチの巣と死骸は、燃えるゴミで処分してくださいね。
以上で、ハチの巣駆除の作業は完了です。
ここでまで室外機のハチの巣駆除方法を解説しましたが、室外機の中にできた巣、隙間に入り込んだハチの死骸をすべて取り除くのは難しいことです。
室外機の故障が心配な方や、自分で対処するのが面倒だと感じる方は、ハチ駆除の専門業者に依頼することをオススメします。
▶︎みんなのハチ駆除屋さんに相談する
室外機のハチの巣予防に「防虫ネット」をかぶせておこう
室外機に防虫ネットをかぶせておくと、巣を作らせない予防効果があります。
防虫ネットは汚れや埃親友の軽減にもなるのでオススメです(うちの実家で使っていますが、効果アリです)。
ただし!網目が細かすぎると、室外機本来の役目である空気の排出が悪くなるので、注意してください。
ハチが入れない大きさの網目(2センチ以下)のなかで、なるべく大きいものにしましょう。
放っておくとハチが増え、巣が大きくなり、被害の可能性が高まります
エアコンの室外機は、狭い閉鎖空間です。直射日光、雨風を避けられるので、ハチには好都合の場所。
巣作りをはじめる春〜初夏に、室外機に巣を作ることが多いです。春はエアコンをあまり使わないので、巣作りしやすいんですね。
室外機の内部に巣がある状態でエアコンを動かすと、内部のファン(羽)が巣を巻き込んでしまうことがあります。その影響で室外機が壊れると、エアコンも使えなくなりますから、早めに駆除が必要です。
とはいえ、知識なく駆除すると、室外機とエアコンが壊れます。
また、以下のような理由で「放っておいてもいい」と考える方がいらっしゃいます。
- アシナガバチの場合、攻撃性が低い
- 害虫を撃退してくれる
- 冬になれば死ぬ
ですが、放っておくと蜂の数が増え、巣も大きくなるので、被害を受ける可能性が高くなります。みつけたら1日でも早く、プロのハチ駆除業者に相談することをオススメします。
それでは、最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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